○　東京一極集中は問題。バランスある発展が重要。これからの日本は、地方が持っている多様な環境と風土を残していくことが大事。生物の世界を見ても多様性の確保が必要であり、日本も「強さ」だけでなく「しなやかさ」を担保していくことが重要。その意味で、地域間格差、生活者重視の視点は重要。

○　ただし、それが基幹道路の整備によってなし得るのかどうかは疑問。

○　大きな背骨に当たる道路は、ほぼ整備されつつあるのではないか。広い道路でなくても良い。小型のバスの行き来ができるような道路で良いのではないか。これからは、地方の小骨に当たる道路の整備が大事。

○　また、第二東名を造るよりも、地球環境の面からも鉄道中心の物流に変えていくなどシステムそのものを見直すことも必要ではないか。

○　地方においては、自動車に乗らない人の足は、今やバス。しかし、地方はバスの運行に不便を感じることが多い。小型のコミュニティバスなどのサービスの充実が必要。

○　地域の再興は、地域の人が自ら考え自ら実践すべき。そのためには、例えばＮＰＯなどがつなぎ役として活用できる仕組みをつくるなど、参加型の行政を推進することが重要。優れた取り組みには顕彰することも考えられる。

○　個別の課題としては、高速道路の暫定二車線区間は、走行していて非常に危険を感じる。造り方を考えるべき。