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氏 名所 属
大城 勇夫 (株)琉球銀行 代表取締役頭取

■ご意見の内容

 
道路などの社会資本整備は、地域の均衡ある発展に寄与し、地域経済の活性化につながるものと考えると”無駄な道路”というものはないと考える。ただし、限りある予算を有効活用することは考えるべきである。

○重点化を進める上で特に優先度の高い施策
 ・地域計画と道路整備を連携させる
 沖縄振興計画における拠点施設(中城港湾FTZや本島北部の金融特区など)と高速道路のアクセス性を高めるような道路整備を重点的に進める。また、基地の返還時期(スケジュール)を明確にし、跡地利用計画と道路計画をリンクさせ、手戻りの無いようにすべきである。

 ・基幹ネットワークの整備
 鉄軌道のない沖縄県においては、経済活動の基盤となる道路ネットワークの構築は必要不可欠であると考える。また、地域経済の発展に資するために、どの様な使われ方をされるべきなのかという点も考慮に入れて計画、整備を行うことが必要である。

 ・防災面への対応の強化を図る
 沖縄は台風の常襲地域にあたり、想定外の災害に見舞われる可能性は低くないため防災対策へは、重点化を図るべきである。また、電線類の地中化についても、防災面からは基より、景観の面からも対策を進めるべきである。

 ・観光資源(施設)へのアクセス性を向上させる道路整備を充実させる
 観光立県である沖縄においては、観光客の円滑な移動を支援するためにも、アクセス道路の整備は不可欠である。

 ・安全で安心して生活できる空間の創出
 生活道路への通過交通などの流入を防ぐため、幹線道路の整備や流入規制などを実施し、安全で安心して利用できる道路空間をつくる。