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氏 名所 属
越智 昭夫 多治見市観光協会 会長

■ご意見の内容

・土岐、御嵩は今まで取り残された広大な土地を造成、企業誘致により、一番過疎の土地が一番最先端の土地になった。これはMAG-ROADによるプラス要素。その反面、観光産業から見ると流入する要素を持っていながら実は流出するために使われていることが多い。
・全国版で立っていられるのは岐阜県全体で高山だけ。高山は世界中で日本に一つしかない貴重な文化都市。美濃焼は多少知名度があっても九州に行ったら有田焼、関東は益子となり、広域でマグネット効果を発信できるためにはオンリーワンでないと効果がない。これがないところでは、一過性のイベントにより成功しても一回見たら二回目はない。これを良しとはしない努力が必要。

・多治見も新しい団地が増えたがそのほとんどが一人っ子で30年先は多治見市民でない、その住宅は廃墟になっている。最初にできたホワイトタウンは空き家が出だしている。人口がどんどん減っていく。50年、100年のスパンで行政が考えるのは無理がある。

・なぜ道路が必要なのか。高度成長期では地域社会間の交流が活発になることにより経済が活性する。社会がおかしくなって日本が後退してきている中では、地域が道路の利用価値に比例するだけのマグネット効果を持つことができるかを政策の中で検討、実行しないとその道路は宝の持ち腐れになる。道路は人間の血脈と同じで、元気でないと体力がもたない。道路整備は国家として欠くことのできないメインの課題。その道路がいかにその地域にとって大切かを聞き手のレベル合わせたしゃべり方、訴える中身の表現を工夫すべき。できたものは消せないから、それをどう活かすかというプラス面の認識をするための強力な政策展開をしないと段々と管理がおろそかになる。道路を造ってそれをいかに活用するかなかなか難しい。便利さに甘んじないでその便利さをさらに付加価値をつけるよう努力しないと意味がない。