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氏 名所 属
岡本 彰夫 春日大社 権宮司

■ご意見の内容

【これまでの道路政策に関して、改善すべき点】
・ 奈良県の道路は南北軸の整備が遅れている。
  県の北の端に県庁があり、中心地は北部、南へのアクセスが悪い。
  南北軸とは、京奈和自動車道五條から南へ − 十津川 − 新宮まで

・ 奈良は社寺と文化と自然が共生している。観光面として泊まってもらわなければ、その良さはわからない。現状は京都に泊で奈良は日帰り。奈良の南部も見てほしい。
  古代には、上ツ道、中ツ道、下ツ道の南北道が整備されていた。
  本来なら、4〜50年前に、奈良北部から和歌山まで抜ける道が出来ているはず。

・ 3桁番号の国道昇格も遅かったのでは、もっと早く昇格していれば、整備も進んでいたのでは。

・ 京都は祭りで道路が全面通行止めになる。奈良は車線規制のみ。他府県の人が驚かれる。理由としては、渋滞を起こす、迂回路がない等々。
  また、奈良公園内の交通規制等で公園内車両進入禁止等の話もあった。それでは宗教活動に影響が出る。
  観光都市として、駐車場の拡大をしたくても古都保存等様々な規制がかかっている。道路整備、プラス駐車場整備、プラス規制緩和をお願いしたい。

【道路に関して無駄と感じること】
・ やみくもに無駄な道路はない。山間部ではもっと道路が必要。自然破壊は良くないが。行政の計画は一度決めるとなかなか変更しない。応用が利かない。杓子定規。
  → 効率が悪い。

・ 年度末になると道路の同じ所を何度も掘り返しているように思う。予算が余っているかのように取られる。ガス・水道等別々で掘り返すのは無駄。

【今後の道路政策において重視すべき点】
・ 県南部の山間部では、落石事故対策は必要。
  また、重要、貴重な建物があるところでは電柱・電線は埋設すべき。倒壊の危険や景観上もよろしくない。
  
・ 道路に親しみが持てるような工夫を考えてみては。国道、県道の意識は薄い(全て道)
  例えば、愛称名を付けるとか。