閉じる
氏 名所 属
奥原 征一郎 呉商工会議所 会頭

■ご意見の内容

Q.これまでの道路政策について特に改善すべき点、効率化を図るべき点
・ 目標年次が決まれば、事業を遅延させたりせず、早期に完成させることが重要。単年度予算制度が足枷となって事業が遅れるのであれば、初期は民間資金によって事業費を賄い、事業期間を通じて国が返済する手法も考えられる。完成した道路を民間が所有する訳ではないため変則的なPFI手法ではあるが、金利負担の調整が出来れば有効な方法論だと思う。早期事業完成は、コストの適正化にも寄与する。

Q.道路政策の重点化を図る上で、優先度が高い又は低い課題への対応
・ 競争結果の不平等(格差)は仕方がないが、競争の機会(前提条件)は平等であるべきだ。そのためにも、前提条件のひとつである道路整備はキチンと推進すべきである。
・ 道路の整備効果と言われるが、道路がなければそもそも競争する機会さえ十分に与えられていない。道路が整備されればすぐに経済効果が生じる訳ではなく、経済効果を生む前提条件が整ったに過ぎない。

Q.国民の皆様に幅広くご意見を頂く上で特に留意すべき点
・ 一般的な意見は、エゴを含み、近視眼的なものとなっていないか危惧する。メリハリの付いた意見を求めるべきである。

Q.その他
・ 広島呉道路の料金値下げ(900円→500円)は必要だと思う。
・ 東広島呉道路の早期供用も、競争機会の平等のためには不可欠。
・ 公共セクター間の調整に手間取って事業進捗が遅れるという話は論外。両者とも税金を頂戴して仕事をしている訳であり、そのような縦割りは是正すべきである。
・ 広島空港へ向かうのに、国道375号を利用すると時間が読めない。そのため、広島市に一旦出てから山陽道で向かう。時間が読める道路を整備することが重要。
・ 道路特定財源を道路空間の整備、例えば電線類の地中化等に回していくことには賛同している。
・ 人と自転車と車の共存のあり方について十分に議論すべき。
・ 特定目的会社(Special Purpose Company)や上述の変則PFIなどを活用して、スピード感のある道路行政を望む。