※例えば、日本の病院数は諸外国より多く、これが非効率な運用となり、医師不足の一因となっている。しかし、病院再編の是非を一般の方に問えば、当然自分の近隣に存在する医療機関は残してほしいという答えが必ず返ってくる。病院存続の是非を問う場合には、残すことによる住民への費用負担も質問内容に加味したものとすべきであり、道路行政にも共通する課題である。整備の必要性を問うのであれば、それに対する費用負担も質問内容に加えて問うべきである。

※過去に無駄な投資もあったと思うが、一方で投資効果だけでは評価出来ない価値も当然存在する。地域の視点だけでは判断できない部分は国の施策として取り組む必要があるが、それをどのラインで線を引くかには慎重な見極めが求められる。

※浜松市は、公共交通機関が弱く、移動手段を車に頼らざるを得ないことより、道路整備は重要と考える。合併により都市部と地方部の地域格差が著しい地域が一つの市になったが、移動手段等については全体を見据えた計画立案が可能となり、そのメリットは大きいと考える。

※浜松市は、無駄な自転車走行や右折自動車が右に寄らないために引き起こされる渋滞など、マナー教育の必要性を感じる。

※市街地から少し離れた地域は、信号がない交差点の出会い頭事故が非常に多い。民家などに植えてある樹木に一旦停止標識が隠れて見にくい箇所が多い。木を切ったり、夜間も見える光り物としたり、ミラーの設置などの管理をする側の工夫で、効果の上がる事故対策も出来ると考える。