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氏 名所 属
扇谷 邦弘 大分県バス協会 専務理事

■ご意見の内容

<今後の道路政策の優先度について>
高速道路を含めた基幹道路網の充実が最も重要である。大分県を中心に考えると、福岡方面は高速道路でつながっているが、宮崎や鹿児島方面はネットワークが整備されていないために時間がかなりかかる。宮崎や鹿児島に住んでいる人にしてみれば、大分には行きたくないという状況になっている。熊本に住んでいる人も同じような状況で、佐賀や長崎なら行きやすいが、大分はちょっと、という状況である。西九州に比べて東九州は道路整備が遅れている。
大分道は霧でよく通行止めになるが、この代替路となるのが国道210号である。高速バスは、通行止めの場合には国道210号を通っており、かかる時間を大分道と国道210号で比較した場合、混んでいなければほんの10〜15分程度しか違わないという状況である。大分〜湯布院間の210号の拡幅をぜひお願いしたい。路線全部は難しいかも知れないので、部分的に追越車線を整備するという方法でもよい。
交通安全の観点から、歩車分離をぜひお願いしたい。

<道路特定財源について>
道路特定財源の一般財源化については、バス協会としては反対の立場である。必要な道路整備予算は確保すべきであり、その結果として余り(余裕)があればともかく、最初から余りありきの設定ではどうかと思う。
ガソリン税などの道路特定財源には、その税額に消費税の5%がかけられており、税の体系としておかしい。
<その他の意見>
大分市・別府市のバス専用レーンについて、現在は朝1時間だけの運用(7:30〜8:30)となっているが、これをぜひ拡充して長時間化してほしい。また、ドライバーが認知しやすいように、マーキングやカラー舗装化などの対策をしてほしい。
また、大分市・別府市のバス専用レーンの運用について、土曜日の運用をしないとか、夕方の運用をしないなどの縮小の動きがあると聞いているが、そういうことのないように各機関に訴えかけているところである。
道路改良に伴い、バスの上屋の整備を道路管理者に要望したが、埋設物があって設置できないということがあった。既存道路では難しいのかも知れないが、拡幅工事などの際には事前協議等もお願いしたい。
路上工事はできるだけ少なくしてほしい。
大分駅前には国道10号が通っているが、通過交通が非常に多く、トラックも多い。このような通過車両が駅前に入ってこずに迂回できるような方策を検討してほしい。
農免農道やスーパー林道など、通る車の少ないりっぱな道がたくさんできているが、道路行政の一本化も必要では。道路環境がよくなれば、マイカーが増加、一方でバス利用者は減少傾向になる。