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氏 名所 属
大嶋 正徳 福知山市教育委員会 教育長

■ご意見の内容

1. 重点化を進める上で特に優先度の高い施策
道路の整備を行う際には、住民の日常生活に配慮しながらスピードアップしてほしい。
現在、福知山市内で国道9号の改良工事をやっていただいているところであるが、沿道を通学路も通っていることから、通学児童への安全面の配慮をしながら、早期にやっていただきたい。

地域の自立と競争力の強化という観点から、福知山市内とその周辺部との連携を強める、国道9号、国道429号等の改良を早期に進めてほしい。
国道を整備する際は、環境や景観に配慮した子ども達が郷土の誇りとする様な構造としていただきたい。

教育の観点から、通学児童の安全・安心を確保するためには、歩道の整備が必要である。
福知山市内及び周辺部には、歩道の未整備区間が多くあり、狭い路肩を児童が歩いており危険である。7月にも金谷地区で児童の交通事故が発生した。そのような箇所には電柱があるため、歩道整備と併せて電柱の撤去を行ってほしい。

地方部では、人口減少及び市町村合併のため、学校の統廃合も進んでおり、児童達の通学距離も延びている。
児童達は、朝は、集団登校できるが、帰りは単独で長い距離を帰ることとなり、周辺部になると家もなく、防犯上の問題が大きくなってきている。
そのため、地域の高齢者が児童を迎えに行く、見守隊を組織して対応していただいているところもあり、高齢者が迎えに行きやすいよう、歩きやすい歩道を整備してほしい。

また、防犯上の問題に対応するため、地方部では、バス通学児童が増える傾向にある。
特別支援学校(養護学校)の生徒には、長時間バスにのって通学する生徒がいる。

私の住んでいる地域では、市内中心部へ自主運行バスを1日4往復させている。地域にお住まいの高齢者は、市内の病院に行くためには、そのようなバスに頼るしかない。
地方部の高齢化率は、ますます高くなっており、車の運転のできない高齢者の方々にとってバスは命の綱である。

このようなバスが走る福知山市とその周辺地域を結ぶ道路は、曲がりくねった、車がすれ違えないような狭い道路が多い。
そのような道路は、地方部の生活者の安心・安全にとってなくてはならない道路であり、それらの改良を促進してほしい。

また、そのような道路は、災害がくるとすぐストップしてしまう。
平成16年の台風23号の時においても、福知山市をはじめ周辺地域において、大きな災害が発生し、市民生活に大きな影響を与えた。
災害につよい道づくりを御願いしたい。

2.その他、道路施策や道路整備・管理全般に関する意見
今は、いろんな分野において極端な効率主義、成果主義の予算の付け方となっている。
地方部の小規模都市においては、極端な効率化よりも、子供、高齢者の安心・安全の部分へ予算をつかっていただきたいし、道路についても、そのような配慮がほしい。


以上