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氏 名所 属
リチャード・クー 野村総合研究所 主席研究員

■ご意見の内容


○アジアのインフラは、多くの地域で日本のインフラよりはるかに優れている。道路整備が進んでいて、しかも無料である。そのような状況を日本企業が見てしまうと、インフラが整い物流コストの低いアジアの方に行ってしまう。グローバル化が進むなか、今の日本の状況を考えると、もっと強いビジョンを出して、道路整備を進めていくべき。

○新しい道路を作ろうという部分をもっと強調し、渋滞解消をもっと前面に出していくべき。国策として渋滞解消と道路の無料化に取り組むべき。

○地域の住民が持つ発想と、日本が世界経済の中で勝ち抜くために必要な発想は矛盾していることがある。ユーザーというのは誰なのか。日本では地域の声が強すぎる。地域の声を聞いたからといって国全体がうまくいくとは限らない。

○無駄な道路は整備するべきではないが、縮小方向ではなく、もっと前向きになるべきではないか。

○実際に物流を担っているトラックドライバーやタクシードライバーなど、実際に運転している人の意見を直接聞くべき。中央マスコミで批判している人たちは、国内外であまり運転しないのでは。

○もう道路は要らないと道路行政を批判する人たちに、アジアのインフラの整備状況を視察してもらうことも必要ではないか。