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氏 名所 属
佐竹 義一 倶知安商工会議所 会頭

■ご意見の内容

○国道、地方道の整備促進について
 道路は言うまでもなく、地域の人達が日常生活を営み、活力ある地域社会の構築・産業経済の振興等にとって欠くことのできない根幹的な社会基盤施設であり、特に広大な面積を有する北海道は、都市間距離が長く広域分散型社会を形成していることから、人の移動・物資の輸送の殆どは自動車に依存している状況である。
 このため、未整備路線の一般国道や地方における広域生産生活の基盤となる道道、市町村道の整備を引き続き実施して欲しい。
 特に、災害発生時や交通渋滞改善のための迂回路確保、高次医療サービスの確保に向けた道路ネットワークの整備、急増している外国人観光客にわかり易い道路標識・案内標識類の整備にも留意した道路網を構築願いたい。

○北海道は厳寒多雪地域のため冬期間は道路面が凍結し、車両走行は極めて危険な環境にあり、加えて輸送における商品の遅配等、経済に与える影響や運転者に対する精神的圧迫も多いことから、冬期間における主要幹線の安全確保、交通対策の強化を図っていただきたい。
 特に危険箇所のトンネル化、除排雪の徹底、更には路面凍結防止策として、ロードヒーティングの設置等により、冬期間でも安全で安心して移動できる交通環境づくり、また、冬期観光振興のための交通対策の確立に取り組んでいただきたい。

○北海道高規格幹線道路の建設促進について
 北海道は国土の約5分の1の面積を占め、都市間距離が全国に比べ格段に長い広域分散型社会という特性を有しており、生活環境の向上、地域間交流の活発化、産業経済の活発化を図る上で、高速交通ネットワークの早期形成、特に、その根幹となる高規格幹線道路網の整備は極めて重要であり、その整備状況は全国に比べ大きく立ち遅れていることから、北海道縦貫・横断自動車道の建設促進を図って欲しい。

○道路特定財源は、暫定税率の経緯等を鑑み、道路の整備に充当すべきで、必要な道路計画が残っている限り、シーリングの対象とせず、整備に投入すべきと考える。