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氏 名所 属
佐藤 康弘 江差観光コンベンション協会 理事

■ご意見の内容

・ガソリン税は目定税なので、使用目的以外(一般財源)として使用することは反対である。

<効率化のポイント@ 道路コストダウン等について>
・コストを下げることを優先しているが、日本は地震国のため橋梁などコストが高くても安全なものを作ることは必要。他国との違いを説明してこなかった行政にも責任がある。
・コストを下げる現状として、品質は下げられない。輸送コスト(ガソリン等)は下げられない。結果、人件費を下げることになり、地域格差やワーキングプアを作り出している。本来なら、高速道路等を整備して、輸送効率を上げてコストを下げることをすべきだ。ドイツでは、道路の約4割が100km/hで走行できる。しかし、日本ではわずか3%程度である。大きな差である。
・ガソリン税を一番多く納めている運送業界にメリットが無い一般財源化はおかしい。コスト縮減といって下げなければならないのは人件費。目先のコスト縮減議論が、結果的には巡り巡って国民を苦しめている。
・リストラに代表されるような最近の切り捨て社会を見ていると、目先の事ばかり見ている感じがあり、技術の伝達がうまくいかない現状がある。インフラ整備をやめて目先の投資を抑えると将来、日本の社会は大変なことになるのではないか。

<道路政策の優先度@ 観光振興と地方のネットワーク整備について>
・北海道へ観光に来る本州の方は、かかりすぎる移動時間に驚くことが多い。観光を目玉にするならば、道路整備はもっと必要である。特に冬期間の移動時間が計算できないので困る、といった話を聞く。吹雪等の異常時は別だが、圧雪やアイスバーンでも移動時間が余分にかかり、その分観光や食事の時間が削られることになるため、冬期間でも確実なアクセス(高速道路網の整備など)が必要である。
・道路の優先度以前に北海道の道路は“道路網”になっていない。高速道路(八雲IC開通)の整備は非常によいものである。利用して初めて価値がわかる。
・“道路整備は十分”といった意見は、東京や大阪といった大都市圏の意見である。大都市圏では、道路整備する土地もなく景気が好調であるから道路整備は十分といった考えも出来るが、北海道ではまだまだ不足している。