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氏 名所 属
佐藤 友美子 サントリー(株) 次世代研究所 部長

■ご意見の内容

1.道路計画について
 @ 関西はネットワークが繋がっていないのが問題である。ブドウの房のように各都市(クラスター)を結ぶ道路整備により、循環型の都市形成がなされる。
 A 大阪は都市部を中心とした放射状道路しかなく、都市部の渋滞を招いており、渋滞解消が必要で、その点からも、内陸部におけるネットワークの計画的確保が必要。
 B 地方部においては、生活の維持につながる道路整備が必要で、2時間圏域内に病院がないことへの対応、高速道路まで30分で結ぶ道路整備など。必ずしも規格の高い道路だけを整備する必要はなく、機能に応じた道路整備が必要。
 C 都市(過密)と地方(過疎)の2層の都市構造を念頭に置き、地域の実情に応じた道路整備が必要。

2.道路施策の現状
 @ 縦割り行政の弊害を感じる。連携しての事業実施を考えるべきである。

3.道路施策全般に対するご意見、ご要望
 @ 透明性の確保が必要。事後評価等の結果など情報を公表することが必要。
 A 渋滞対策等において、規格の高い道路整備だけを考えるのでなく原因の把握を行い、例えば、右折レーンの設置など、少ない予算で大きな効果が得られる事業もあるのではないか。
 B 地方部における道路とは、その地域が自立することを支援する意義がある。
 C 都市部における生活道路の渋滞の原因の一つに通過交通が入り込んでいる事が考えられる。幹線道路の整備も必要であるが、信号現示等を検討する事で、渋滞緩和も出来るのでは?
 D 人の目的・行動・くらし(将来も含めて)にあわせた道路を考えるべきである。(従来のまず道路ありきとは違う、逆転の発想が必要)。暮らしの快適性に貢献する道路であって欲しい。
 E 都市部において自転車の数が増えており、駐輪場の問題も検討する必要がある。また、歩行者との事故も増加している。自転車からの歩行者の安全性の確保を検討するべき。
 F 高速道路料金の引き下げに期待している。特に阪神高速の対距離制度の導入において問題が解決することを期待している。
 G 長距離バスの利用が増えており、都市間の交流が盛んになっている。公共交通を含めた柔らかい交通ネットワークのあり方について検討すべき。