・整備後に十分に活用されていない道路は無駄であると云わざるを得ない。無駄と云われないためにも、いかに活用するかが大切であるため、周辺企業と連携したビジョンの共有が必要である。

・観光振興においては、道路整備に加えて公共交通機関と連携した総合交通体系（パーク＆ライドなど）を進める必要がある。それが結果的に、渋滞緩和、CO2削減等にもつながるのではないか。

・道の駅の拡大により、一般道利用でも道路利用者の安心感が高まっていると感じている。今後増加していくことにより、さらに地域間の交流が広がり、経済効果にも貢献するであろう。

・優先度の違いも全国一律で考えることはできない。首都圏と地方では対応課題も全く異なるため、地域毎にバランスがとれるよう配慮すべきであろう。道路整備は首都圏優先で東北が後回しになっているような気がしてならない。

・岩手県からの観光客増加が顕著にみられ、秋田道の開通効果が目に見え、生活に密着して来ていることが伺える。湯沢横手道路、主寝坂道路と今年度完成供用を迎えるため、山形県へのピーアールにも力を入れていく予定であり、商圏拡大の可能性に大きな期待を寄せている。

・具体的な道路に関する要望として、観光振興の面から考えるとやはり冬期閉鎖となる道路の解消が重要であると考えている。

・今後、高齢化社会が益々進展するなかで救急医療への対応が必要になり、国道などの重要な路線でも路肩が狭いため救急車の迅速な移動を妨げているなどの問題が生じている。これらの課題に対応した道路政策は一層の重点化が必要な項目として取り上げられなければならない。