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氏 名所 属
佐藤 義正 (財)岩手県観光協会 理事長

■ご意見の内容

【道路施策の改善点】
・県北・沿岸に元気がないので交流を活発にすることが大事。
・道路特定財源を一般財源化するのならば、観光に資する部分の高速料金の割引を行うべき。

【観光振興のための道路整備】
・東北の観光の窓口は仙台空港(宮城)。平泉観光は仙台から平泉に来て、松島・山寺を周遊して帰ってしまうのが現状である。このままだと平泉が世界遺産に登録されても岩手県全体の観光に波及しないことが考えられるので、岩手県に宿泊して頂けるようにしなくてはいけない。具体的には、高速道路の料金割引と宿泊の連動を行う等の誘致活動が大事。
・陸中海岸の中心的スポットである北山崎は、全国観光資源評価の自然資源・海岸の部で、国内で唯一最高ランクの特A級に格付けされているように、岩手県は東北の中でも観光資源はずば抜けている。あとは高規格道路を整備し、移動時間を短くする必要がある。
・現在、三陸縦貫自動車道と花巻〜釜石間の高規格化を行っているが、国道106号を早急に整備して頂きたい。また、東北横断自動車道の遠野IC〜仙人峠道路間を整備してほしい。観光面から考えると、以上の横断2ルートを整備することが魅力有る観光地を結ぶ周遊観光ルートの形成につながる。
・高速料金の割引を行うことで、観光地までのコスト面での抵抗がなくなり、より観光の客足が伸びることが期待される。高速ネットワーク構築が必要である。
・観光振興の点で、観光協会では観光拠点から観光地までの移動を安価にする手段として、タクシーの相乗り制度やタクシー利用客にインセンティブを導入するといった付加価値を付ける仕組みを考えている。道路をつくる上でも観光拠点を中心とした道づくりを考えないと、観光の振興は望めない。
・海外からの観光客も増えているが、台湾・中国からチャーター便で来る観光客を除き、ほとんどが個人型の観光客である。観光客数の多い韓国も個人観光型であることから、わかりやすい道路網(高速ネットワーク)やハングル語の道路標識の整備をお願いしたい。