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氏 名所 属
佐々木 護 愛媛県漁業協同組合連合会 代表理事会長

■ご意見の内容

・道州制が議論されて来ると思うが、その際に四国を8の字で結ぶ高速道路は絶対に必要。

・地方の生活を保証する最低限の社会資本として道路整備は最低限必要である。

・町会議員を務めた事があり、小さな港がある半島へ今は県道になっているが当時は農道で整備した。皆苦労して道路をつけてきたがそのお陰で利便性は昔と比べようもなく良くなっている。

・情報の時代である。どういった施策をいつまでに行うかなどを公表することは、重要。大都市に予算が集中して、地方の漁港へのアクセス道路などが取り残されることのないよう、配慮して欲しい。

・一部の政治家による道路整備ではなく、地方に暮らす生活者が生計維持を可能とする道路は整備すべき。その際、多くの意見を聞く事は大事。

・南海地震や集中豪雨などに備え、災害に強い緊急輸送道路や避難路などの整備は重要。より安全な道路を整備して欲しい。

・歩道について、いつも思っていることは、松山市内で国道56号が南堀端から宇和島方向に左折するが、左折するところで、国道を横断(済美高校生など)する人が多く、左折車の渋滞がひどい。こういった場所は、立体構造を検討して欲しい。また、歩行者や自転車に乗る人だけでなく、運転する人も高齢者が増えてくる。お年よりが安心して、運転できる道路を造って欲しい。

・道は車が通るだけではない。地域の人と一緒に考え、景観や文化に配慮した道も残していかなければならない。

・道路ネットワークを活用した観光振興については、重要である。今後、地方部の地域活性のためには、観光のウエイトが大きく、また観光が多角化していることから、道路整備の役割は重い。

・都市部の大衆交通をどのように処理するかは重要。将来的に、高齢化が進む市民の足として、公共交通と自動車交通を組み合わせたネットワークを考えなければならない。

・都市内の道路は、今は、自動車の円滑化だけでなく、防災空間の確保、特に高齢化に向けたバリアフリーなどに重点をおいて整備すべき時代だと思う。

・あちこち全ての渋滞を解消することは困難だと思うが、特別な所だけでも、交差点の改良や立体交差などにより、渋滞の解消を図って欲しい。特に、駅や空港など公共交通拠点へのアクセス道路は、列車や飛行機の出発時刻に間に合うため、到達時間が安定していることが重要であり、渋滞解消に取り組んで欲しい。

・絶対にやらんといかん。四国州や「四国はひとつ」といった四国の将来を見据えるうえで、8の字ルートなしでは語れない。

・中山間部の人口は減少しており、このまま過疎が進行すれば、不便な箇所には人が住まなくなり、地域(国土)が荒れる。人口の減少に歯止めをかけることは難しいが、道路の整備により、少しでも便利になり、人口の減少の程度が緩和され、少しでも長く国土が保全されることを願う。

・供用目標を明確化して、スピーディに進めることには賛成だが、費用対効果など、多くの人が利用するものばかりを優先し、大都市中心の道路行政にならないよう留意して欲しい。食料の大半を輸入している日本にとって、健全な農山村、漁村の維持も重要な課題である。

・道路特定財源は、「道路整備のために必要な予算だ」と説明を受け、我々国民も納得し、道路の整備のためにがまんして協力している。道路の整備が終わったとして、他の施策に流用するならば、道路特定財源制度をとりやめ、国民の負担を軽減すべきである。私は、まだまだ道路の整備が十分とはいえず、道路特定財源を利用して、道路の整備を継続すべきだと思う。

・高速道路や地域高規格道路の整備により、宇和島生活圏と八端浜生活圏が結ばれ、例えば宇和島の市場に水揚げしていた業者も、値段が良ければ、八幡浜の市場に運搬できるようになる。地域間の競争が増すが、全体的には良いことだと思う。宇和島の三浦半島などは、近年ずいぶん良くなった。道路が良くなったことで、定着している人も多いはず。地域に住民を残すことは、漁業にとっても、農業にとっても、重要である。病気の時にも、病院まで迅速に行けるような、道路の整備をして欲しい。食料の大半を輸入に頼っている日本にとって、中国などの急成長などを考えると、農山村、漁村など地域に住民を残し、食料の自給ができる国土の保全を行うことは重要である。