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氏 名所 属
齋藤 貞之 北九州市立大学 教授

■ご意見の内容

●管轄区域について
・道路の管轄区域について国・県・市町村等で細かく分断されているが、モータリゼーションが当たり前になった現在において、道路を利用する国民の視点に立って管轄の問題ではなく、トータルネットワークで道路を捉えるべきである。市町村単位ではなく九州全体として道路を考えるべき。
●東九州について
・これまで西九州軸(熊本〜鹿児島)が重点整備されてきたが、今後の課題は東九州軸の整備である。
・道州制も踏まえると博多(西九州軸)に一極集中しすぎているため、東西格差解消のためにも抜本的に考えるべきである。
●高速道路について
・高速料金が高い。日本の地形上の問題はあるが、国外と比較すると10倍近く高い。国際比較を行いデータを出して欲しい。
・ETCの一体的な整備が必要。中長期的にみれば、更なる人件費の削減、利便性の向上が図られる。
・北九州地域の道路特性は、海岸線と山地に囲まれており縦軸よりも横軸が長く、その中でも小倉北区及び八幡西区(黒崎地区)がもっとも混雑してる。一般道路の混雑を回避するため都市高速道路を1区間利用したくても、均一料金のため利用しづらい。ETCの整備を望む。
・プリペードカードを廃止しETCに移行するのは、利用者の視点に全く立っていない強引な施策であったと感じる。ETC設置には初期費用を要するため躊躇する国民も出てくる。ETCの普及が進めば高速道路利用者が増加し、交通流動の変動が予測される等のメリットがあり、非常に利便性が高いものであることを考えればETCの設置無料化等も検討し、トータルな費用便益を考えるべきである。
・ETCによりデジタル化されて、以前よりきめ細かなサービス提供が可能となった。更に付加的な価値をつけてサービスしていくことも可能である。