・道路は、生活の利便性や安全・安心の保障、地方と都市の格差の解消などのため、欠かせないものである。地方には、まだまだ整備しなければならない道路がある。

・予算消化や景気浮上のための道路建設は、後々利用が少ない禍根を残してきたことも事実だ。永く地域の発展や地域の防災、救命などにつながっていくことが大切である。

・真に必要な道路は何かを、地域住民に丁寧に聞き、意見を採り入れてほしい。今、住民は納税者意識がしっかりしており、何を優先すべきか判断できる。計画にある道路を全部造るとか、一律に削減するとかではなく、きめ細かく、地域の実情に合わせて、道路を造ってほしい。全国規格ではなく、例えば、幅員を狭めるなど、地域にとって使い勝手が良く、建設費も割安な「ローカル仕様」もあるはずだ。

・公共事業が、政治、選挙の支持を集める道具とされる時代ではない。国の財政などを踏まえた中長期的展望に基づく道路建設計画が必要だ。

・まず、無駄と闇を取り除かなければならない。その点、公共工事の入札システムは、透明性、公開性が求められており、一般競争入札の流れが続くことは当然だ。発注者からすれば、業務が煩雑になり、また低入札価格で粗悪工事なども心配されるが、コストダウンの視点から一般競争入札は避けられない。