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氏 名所 属
坂本 邦宏 埼玉大学 工学部 助手

■ご意見の内容

市民生活を守るという意味で、生活道路の交通安全・生活の質の向上が重要。その目標達成のためには、以下が必要。

1)生活道路における交通安全対策・交通静穏化のさらなる推進
これまでのような、安心歩行エリア事業やくらしの道ゾーン事業で推奨されているハンプの推進だけでなく、歩行者優先ゾーンや通学路などにライジングボラードによる物理的な車両の進入規制を実現や、小型トラフィックサークルによる速度抑制などの新しいデバイスを用いた対策が必要である。

2)道路の段階構成の確立
生活道路に無用な車が入ってしまうのは、そもそも幹線道路の骨格による道路の段階構成が成立していないことに原因がある。幹線道路による街区が整備されなければ、抜け道交通は減らない。天下の道路においても、生活道路には無用な車は入るべきではないといった、段階構成の概念を確立のための啓蒙活動もすべきである。同時に、車の通行を最優先する幹線道路の整備も早急に促進すべきである。これは現在各地で進む都市計画道路の見直しにも関連するため、道路行政からも声をあげることが必要と思われる。