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氏 名所 属
下間 啓子 NPO法人 旅とぴあ北海道 代表理事

■ご意見の内容

○重点化すべき道路施策
身障者の旅をサポートするNPO法人を運営している者の意見としては、北海道の季節の半分を占める冬にも安心して出かけられるような冬道の安全性、同じく外出には欠かせないトイレ環境の改善を望みます。
近年、身障者用のトイレが設置されている施設も多くなっているが、身障者のことを考えて作られた「使えるトイレ」はとても少ない。身障者は障害の程度も多様であり、手すりも両側に必要であるが、身障者用トイレがあっても手すりが片側にしかなかったり、真の意味でのバリアフリー対策にはなっていない所が多い。また、高速道路や道の駅などで多数のトイレが設置されている場合でも、和式トイレがほとんどで洋式トイレが奥の方に1つだけであり、洋式トイレに行列ができるというのが実態です。和式トイレの使用は高齢者にとっても辛く、洋式であれば健常者共用でも使える。洋式トイレはユニバーサルデザインとして対応して欲しい。自動車で長距離を移動する際には、最低1時間に1箇所の間隔でトイレが必要と思います。冬期には閉鎖されるトイレもあり、1時間以内にトイレが無い箇所には新設してほしいし、「使えるトイレ」として改善してほしい。
また、そうしたバリアフリー情報が少ないと感じます。マップを作成する際には、※表記などで詳細な紹介をし、そうした情報をたとえば道の駅を情報発信基地にするということも可能ではないでしょうか。

○道路に関して無駄と感じること
歩道のバリアフリー対策なども実施されているが、すべての身障者を考慮した施設になっていない例が見られる。たとえばカラー舗装はある種の視覚障害者には逆効果であり、古い造成のところは滑りやすいなど危険性を伴っている。最初から良く検討して施設を作ってほしい。後から作り直しはお金の無駄である。

○道路施策に対する自由意見
高速道路は身障者用の施設も比較的充実しており便利である。料金が無料の高規格道路の整備を望む。また、郊外部では速度規制の緩和を望む。もし一般道の速度規制が緩和された場合には、標識を大きく見やすくすることが必要。