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氏 名所 属
白井 暢明 名寄市立大学 保健福祉学部教養教育部 教授

■ご意見の内容

○これまでの道路施策に関する改善点について
道路は基本的なインフラであり、幹線道路は別として生活道路は相当整備が進んでいるが、あくまで自動車優先であり歩行者や自転車の歩行空間の確保が課題である。

○重点化すべき道路施策
自転車の通行ゾーンが全然整備されていない。自転車走行の可能な歩道でもどこを走れば良いのか判らないが、ヨーロッパではあり得ない。ドイツでは必ず走行区分があり、専用の信号もある。また、ほとんどの国鉄、Sバーン(郊外電車)には自転車を持ち込めることになっている。自転車と歩行者、自転車と自動車の接触事故が絶えず、自転車の走行マナーも守られていないのも通行ゾーンがはっきり整理されていない事も一因である。
ヨーロッパ諸国では環境面からもCO2を排出する自動車を抑制し自転車を奨励している。パークアンドライド等の施策で街の中心部からは自動車が排除されている。街の中心部からの自動車の排除については、公共交通の充実も必要であるが、自治体も多少の赤字は覚悟して支援すべきである。日本は車社会のアメリカ型よりもヨーロッパ型を目指すべきである。

○道路施策に対する自由意見
ヨーロッパでは地域間の移動にはアウトバーンが整備されており、高速道路整備について北海道では稚内くらいまでは整備が必要かとも感じるが最優先ではないと思われる。また、高速道路の利用料金が高すぎる。このままの料金ではたとえ函館まで開通しても札幌から函館までの料金を考えると使われないと思われる。北海道なら郊外部の規制速度を緩和しても良いのではないか。