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氏 名所 属
柴崎 一秀 (株)トキワ 代表取締役

■ご意見の内容

○これまでの道路政策に関して
・縦割り行政の弊害をなくし道路、鉄道、空港などの交通体系はトータルで考えるべき。JRが民営化されてから地方の路線は減ってきている。地方の交通網整備は国家戦略として国が予算を出してやっていくべき。


○今後の道路政策において
・今まではアメリカ方面の太平洋側のインフラ整備が優先されてきたが、これからは成長が著しい東アジアの近くにある但馬地域を含めた日本海側のインフラ整備が重要であり優先すべきと考える。そうすることでバランスのとれた日本経済の活性化が図れる。

・国土防衛上の観点や防災上の観点からも日本海側のインフラ整備は重要と考える。阪神大震災でも山陰ルートは迂回路として重要な役割を果たした。

・中国の高速道路整備など、周辺諸国のめざましい発展の中、今後の道路事業はもっとスピードアップが必要。そうしないと世の中の激しい流れに取り残されてしまう。

・地域に魅力があることと道路が便利になるなど、インフラ整備がされていることが相まって人が集まってくる。整備されて便利になっただけで地域に魅力がないと通過されてしまう。自然が豊かで多くの資源(コウノトリ、自然公園、温泉、スキー、但馬牛、カニ等)を持っている但馬地域の潜在的な力はかなりのものがある。これらをもっと活用していけば、より魅力のある地域になっていくと思う。行政側には地域の魅力づくりの支援をしてもらいたい。

・地域の活性化のためにも、これからは遠方や海外からの観光客を増やしていく必要がある。そのためにも受け皿としてインフラ整備の充実が必要である。そうすれば沖縄からスキーに来てくれるような人が出てくるかもしれない。

・但馬地域だけを見て道路整備をするのではなく但馬地域の日本の中での役割を明確にし、国家的な戦略を持って道路などのインフラ整備を進めてもらいたい。


○道路政策全般に対するご意見、ご要望
・姫取線や京都縦貫自動車道の整備が進んでいっており、先に周辺地域が便利になっていくと但馬地域の存在価値が薄れてしまう。北近畿豊岡自動車道や鳥取豊岡宮津自動車道の早期整備が必要。北近畿豊岡自動車道の和田山〜豊岡間は5年程度で整備するぐらいのスピードをもってやってもらいたい。

・但馬地域から県庁がある神戸に行くとなると3時間半から4時間もかかる。このような県は他県でも少ないのでは。このような実情を改善するためにも北近畿豊岡自動車道の早期開通をしてもらいたい。