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氏 名所 属
曹 英生 南京町商店街振興組合 理事長
(神戸市政策提言委員会 委員)

■ご意見の内容

○はじめに(自由意見)
 ・メリケンパークの入り口のところの国道2号に架かる横断歩道橋について、神戸を象徴する港の風景を阻害しており、景観上よろしくない。下の横断歩道があり利用者も少ないので、できれば撤去したほうがよい。景観阻害の意味では、海側に位置する高速道路(阪神高速神戸線、浜手バイパス)も同じである。大きな事業になってしまうが。
 ・神戸の三宮周辺の東西方向の交通網は充実しているが、南北方向が弱い。観光の視点から見ると、南北方向の公共交通の整備や港を回遊できるような遊歩道の整備をしてもらいたい。そうすれば、観光客も増えると思う。
 
○これまでの道路政策に関して
改善すべき点:
 @道路空間の利用方法
 A高速道路の料金について、一律の考え方で徴収するのではなく、地域の利便性を考えて、料金を安くすることも考えるべきである。

その理由:
 @南京町ではローカルルールで店の前にテーブル等を出して営業している。観光という視点では、街に馴染んだ風景である。しかし、道路占用の視点では、オール・オア・ナッシングになってしまう。ローマでは道でレストランをやっているが、それが街にマッチしている。こういうことを議論して、今までにないようなルールづくりをしていく必要がある。
 A阪神高速湾岸線、明石海峡大橋などたまに通ることがあるが、交通量が少ない。地域の利便性を考えて、安くすることによって利用者が使いやすくなり、交通量が増え地域も活性化する。料金をとることだけを目的とするのではなく、如何に地域の利便性を向上させるかの視点を持つべき。

○今後の道路政策において
重視するべき点:
 ・街並みを考えた道路のデザイン

その理由:
 ・世界各国を見ても街並みは国の魅力を表現している。高速道路を造る際には、街並み(景観)を考えたデザインで造るべき。後世に自信を持って残せるようなものを造るべきである。

○道路政策全般に対するご意見、ご要望
 ・環境をよくする意味で、道路に緑や花をどんどん増やしていくべき。
 ・(道路整備の財源について)受益者負担の考え方は、よい考え方である。
 ・南京町周辺には、観光バスを停めて観光客が乗降する場所がないので、造って欲しい。駐輪場もないので、公的な駐輪センターを造って欲しい。こうしたことをサポート(補助)できるような社会的なシステムが必要。ミクロな話かもしれないが、ミクロな話がマクロな話、つまり社会的な政策に繋がっていくのだと思う。
 ・歩道のタイルのデザインもよろしくない。