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氏 名所 属
須賀 英之 宇都宮共和大学 学長

■ご意見の内容

○道路政策に関しては中長期を見据えた一貫性のある計画が必要である。当学園の立地も昭和36年に将来の道路計画なども考慮に入れて今の場所に建設した。やっと計画が実現し利便性の良い環境になってきたと思う。

○最近の道路行政はどうも目先の施策にとらわれがちであると思う。確固たる計画のもとにその時々の情勢にとらわれないで公共事業を進めて行くべきだと思う。そのためには安定した道路特定財源の確保は必要だと思う。

○事業の進め方として一般の目線では無駄とは言わないが改善が必要だと思う。道路を1km新設するとしたら、今の事業は1kmすべての用地買収が終わらないと、工事が始まらないと言うようなことがある。先に買収済みの土地は除草などの費用がかかる。交差点や渋滞箇所で買収の終わったところは速やかに舗装などをしていけば、除草の費用などを節約できるし、利便性も上がり国民も事業が進捗していると感じることができるので事業の進め方を改善すべき。

○今後の道路政策については都市部においては人が安心して歩ける町づくりが必要になると思う。今後高齢化社会が本格する中で、安心して歩ける歩道整備などは早急に必要になると思う。

○大きなプロジェクトとしては北関東においてはやはり北関東自動車道の早期供用だろう。北関東自動車道開通による経済効果は計り知れないものであると思う。

○道路特定財源の使い方については、現在オーバーフローしているのであれば、一般財源化するのではなく、将来の人口減少の時に備えてストックさせるようなことは考えられないのか?戦後から今までかけて作り上げてきた道路を今後は維持していかなくてはならなくて、そのための費用は年々増加していくと思う。これからの社会は人口が減少していき、税収の増加も期待できなくなる。そういったことを見据えると、将来の道路維持ために道路特定財源をストックするのは必要だと思う。