○道路政策の改善点
　・北海道は依然として交通事故の発生件数が多いが、これを減少していく方策の一つとして、主要道路における危険箇所の中央分離帯の設置や追い越し車線を整備するなど、対向車線へのはみ出しを防ぐような構造を積極的に推進すべきである。
　・路側帯や法面に植樹をしているが、北海道のような積雪寒冷地においては降雪による圧雪や除雪による雪の押し出しにより樹木が傷んだり、育たなかったりしているところが多々見受けられるので、充分にスペースを取るなどの改善をしていくべきである。
　・駐車帯の設置位置が内カーブに置かれているところがあるが、駐車帯への出入り時に事故の危険がある。使いやすさと安全を考慮してほしい。

○道路に関する無駄
・現状は、大きな無駄は生じていないと考えるが、より利用し易い道路環境を作るために地域やユーザーの声を積極的に聞くべきである。（案内板などの整備、ユニバーサルデザインを取り入れた整備など）

○重点化すべき道路政策
　・高齢社会となり、救急医療への依存は年を追うごとに高まりつつある。特に、過疎地域における医療環境は著しく劣っており、そのためにも救急体制のスピード化が求められているものであり、高速道路の整備は道路政策の大きなポイントとなり得る。
　・優先度から考えると、交通量の多い道路が重要であるし、歩行者の歩行空間が整備されていない道路や交差点などの安全確保が不備なところのへの積極的な整備が必要である。

○国民から意見を頂く場合の留意すべき点
　・ドライバーだけでなく、自動車の運転免許を持っていない方や高齢者、体の不自由な方々、さらに子供なども含め広く一般の方の意見も充分に受け入れるべきである。
　・特に地域の道路環境を意識して、地域の人たちと管理者が一体となって道路を維持・管理していく必要がある。ボランティアで道路の美化清掃に協力されている方々の意見を求めることが必要である。

○その他、道路政策全般に関しての意見
　・近年、異常気象による自然災害が北海道内においても著しく発生しており、命綱としての道路は、災害時の際にも常に安全を確保できる整備と体制が急務である。
・道路を基軸として、港湾や空港などを結ぶネットワークの充実を図る上で、所管する官公庁や団体などの総合交通体系の共有認識が重要である。