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氏 名所 属
田渕 利都 海南商工会議所 顧問

■ご意見の内容

○ これまで建設業を50年以上も営んできているなかで、公共投資に見合った事業計画や人員の補充等を行ってきたが、道路特定財源を一般財源化するとの動きは急変しすぎであり、戸惑っているところである。国策として無責任である。

○ 公共投資がピーク時と比較して約半減となっているが、和歌山県の建設業者は一人親方が多いため、その減少に追いついていない。そのため、入札に参加したところでなかなか受注できない状況にあり、大工や左官、瓦職人などが、そのあおりを受けていることから、ほとんどいなくなっている。

○ 道路特定財源については死守していただければとてもありがたいと願っている。自動車交通がこれほど発達してくれば、否が応でも道路は必要であり、目的税として導入された志を曲げずにより一層充実していただきたい。特定の政治家の判断で政策がころころと変わらないようにすべきである。

○ 和歌山県は昭和28年に大規模な水害があり、それが原点で全てが遅れている。水害や地震など災害が発生した場合には、安全・安心の確保の観点から、まず道路が必要となるため、万難を排して整備していただきたい。

○ 和歌山県と堺市は同程度の人口規模であるが、和歌山県は県、市、町など各自治体間の連携が悪いため、いろいろな事業を進めるうえで妨げとなっている。

○ 和歌山県の道路整備の遅れは、用地買収に起因していると考えられ、その損失は計り知れない額ではないか。近畿自動車道紀勢線海南吉備間も同様であると考えられ、用地買収の遅れに伴う事業進捗(開通)の遅れが数百億円もしくは数千億円の損失を生んでいるかもしれない。

○ 関西国際空港は和歌山県北部の山地を掘削し、その土砂を埋め立てて造成しているが、掘削した跡地を空港として利用すべきであったと強く感じている。沈下するような空港に維持費用をかけることに疑問を感じている。