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氏 名所 属
田原 総一朗 ジャーナリスト

■ご意見の内容


○ 安倍総理は揮発油税も含めて一般財源化するといっているが、道路局は本音で一般財源化に向かうのがいいと思っているのか、無理と思っているのか。
 (←「法律で揮発油税の全額を道路整備費の財源に充てなければならない、という部分は改正していく」との説明に対し、)法改正までしていくかどうかはポイントの1つ。

○ 国家としての道路の姿を示し、必要な予算はいくらか、という議論は大いに結構。但し、14,000kmありきで話をするのは駄目。猪瀬氏が道路四公団民営化であれだけ議論したのだから、今回、高速道路を含めて議論するのであれば、あの時の議論を原点にしていくべき。

○ 地方部で道路が欲しいという要望があるのは当然。故竹下総理に「島根県の道路は立派だけど、山陰と山陽を結ぶ道路が無いではないか」と話したことがある。鳥取から大阪に出て行くのも大変。

○ 第二東名も東京までつながっていない計画は問題。

○ 但し、やはり無駄な道路はある。北海道の旭川から北に延びる高速道路はなぜ必要なのか。高速も並行する国道もガラガラである。地元で聞いた話では、高速は景色がつまらないので、行きは高速を利用しても帰りは国道を使うと言っていた。

○ 石原知事が「外環は必要」というのは理解する。外環が無ければアクアラインも生きてこない。そのために予算や効果を議論するのは良い。逆に「予算が余ったから一般財源化の議論をしている」という印象を国民に与えるのはマイナス。

○ 今回の議論について、マスコミはきっとNOといってくるよ。覚悟して望みなさい。