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氏 名所 属
多淵 敏樹 神戸大学 名誉教授
大手前大学 社会文化学部人間環境学科 特認教授

■ご意見の内容

○これまでの道路政策に関して
改善すべき点:
 @ 事業期間の公表
 A 国道、農道、林道の一元化
 B 人を中心とした道路整備
その理由:
 @ 道路事業は長期的なものが多く、事業がいつまでにできるのかがわからないため、そういった内容を周知した方がよい。
 A 一般からみれば同じ「道路」。立派な国道に並行して立派な農道や林道があるのは無駄にしか思えない。一元化して合理的な計画を立てるべきでは。
 B これまで車優先で人のことを後回しにしてきたため、地方の道路には、まだ歩道が整備されていないところが多く、学生が通学時に車道を歩かざるを得ず危険にさらされている。

道路に関して無駄と感じること:
 ・路上工事
その理由:
 ・近所でもしょっちゅう掘り返しされているが、そんなに頻繁にやらなければならないのか?

○今後の道路政策において
重視するべき点:
 @ 道路景観への配慮
 A 地方を住みやすくするための施策の展開
 B 既存ストックの有効活用
 C 道路の維持管理
その理由:
 @ 例えば植栽であれば、市町村毎に種類が変わるようなアンバランスなものではだめ。
 A 地方の整備水準はまだ低い。歩道をもっと整備するなどして地方の人が住みやすくなるよう努力する必要がある。
 B 例えば、パリの近郊の田舎では往復3車線の道路の中央の車線は先行進入優先の事例などを見たことがある。日本もまねしてはどうか。(交通モラルの高揚が前提)。
 C 最近は、建築物においても外見ではなく内側の方の傷みが激しい傾向がある。構造物を長く使用していくためにはメンテナンスが重要。

優先度が高い課題:
 障害者・高齢者へのバリアフリー対策。
その理由:
 高齢化が進む中で、現実に存在している歩車道段差の早急な解消のため。

○道路政策全般に対するご意見、ご要望
  営業店舗が駐車場を持たなかったりすると、とたんに路上駐車が増えてしまって困ってしまうことがある。渋滞の原因にもなるし何か対策はないか。