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氏 名所 属
谷村 紘一 福知山商工会議所 会頭

■ご意見の内容


1.重点化を進める上で特に優先度の高い施策

地方都市において、街が発展する重大な要素は、若者が残ることであり、そのためには、明るい未来を示す地方部の幹線道路の整備が必要である。


地域産業の発展のためには、物流施策が重要である。しかし、多くの物流を担う高速道路の料金は、まだまだ高い。トラック等の運賃は下がっており、運転者は、高速道路に乗らずに、下の道(国道)を使っている。

その中心が国道9号であるが、福知山から京都まで片側一車線で、追い越し禁止のため、平均時速は40km/h以下となり幹線道路としての役割を果たしていない。


全国的にも京都府は交通事故の発生割合が高いようである。京都北部の幹線道路においても、歩道がなく、歩行者と車両が分離されていない区間が多くあるため、それらを改善するような交通安全施策の優先度は高い。

2.道路に関して無駄と感じることは

市民には、年度末になると市内や幹線道路で道路工事をやっているイメージがある。


都市内道路などには植樹がされているが、必要以上にされている箇所もあるのではないかと感じる。植樹の剪定等にも多くの費用がかかることから、よく考えてつくるべきである。

そのようななか、NPOなど市民団体が自主的に、清掃や植樹等の手入れをされているところもあると聞いており、そういうことは大変いいことであると思う。


3.その他、道路施策や道路整備・管理全般に関する意見

高度経済成長期以降、道路が整備された地方とそうでない地方に大きな地域格差が生じており、京都北部は相対的に整備が進んでいないのではないか。京都府北部をはじめ、地域の経済発展には、道路整備は不可欠である。

特に、国道9号の改良を御願いしたい。

例えば、三和町内(福知山市東部)の工業団地に、企業の担当者が見学にこられるが、国道9号を使っての京都市内へ時間がかかるのに驚かれる。

国道9号の多くの区間は、片側1車線で、遅い車がいれば40km/hでしか走れない。

工業団地等が発展するには、京都市内へのアクセスが重要であるので、国道9号の整備が必要である。

福知山商工会議所としては、道路特定財源の一般財源化はすべきではないと考えている。
以上