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氏 名所 属
竹谷 正之 (社)千葉県経営者協会 専務理事

■ご意見の内容

1. 道路政策についての改善点や効率化を徹底すべきこと
 (1) 幹線道路整備計画の見直し結果の公開
   地方行政を巻き込み、定期的に幹線道路整備計画の見直しを行い、用地買収見込みや地元協力などの要素も加味し、計画期間の進捗状況を吟味し、開通期間短縮の観点から資源投入の見直しをおこなう。
 (2) 事業進捗度について数値による評価の公開
   事業決定されたものの進捗状況について、路線毎に計画値と実績の評価および未達理由を公開する仕組みをつくる。

2. 今後取組むべき道路政策の一層の重点化について
 (1) 県内における幹線道路整備計画のうち、次の5路線については最優先にて一層の進捗・重点化をお願いしたい。
  a. 圏央道については、木更津東〜東金間について平成22年度開通計画の前倒しをお願いしたい。
    また、常磐道つくばJCTから東関道大栄JCTまでは平成24開通予定である。これにあわせて開通できるよう、松尾横芝〜東関道大栄間について都市計画を決定し、事業化の上、早期開通をお願いしたい。開通まで、都市計画決定後10年といわれているが、東京オリンピック誘致が平成28年であり、遅くともその前年までに開通できるようお願いしたい。
  b. 県内の外かく環状道路(湾岸高谷JCT〜三郷南間)について、一部供用も含め、早期開通をお願いしたい。目標の平成27年度には完全開通できるようお願いしたい。
  c. 平成21年成田2500mの滑走路完成時にむけて、市川〜印旛間のR464の拡幅整備による成田までの北千葉道路の完成をお願いしたい。
  d. 銚子連絡道の2期以降の早期完成をお願いしたい
  e. 第2湾岸道路について早期事業化に向けた調査促進をお願いしたい。
 (2) 交通渋滞対策
  a. 高速道路のETC化のさらなる充実をお願いしたい。
  b. 渋滞損失時間や道路工事時間などの管理指標にもとづく渋滞対策の強化および重点化をお願いしたい。特にR16について、常磐道交差、R6交差、R464交差付近およびR357の湾岸市川IC、京葉市川ICから花輪IC付近についての渋滞対策をお願いしたい。
 (3) 高速道路通行料の値下げ
    アクアライン通行料の社会実験結果の反映による高速道路料金の値下げ、および首都圏の高速道路の乗り継ぎ料金割引の導入や経由道路による高速道路料金の整合化の検討についてお願いしたい。
   
3. 道路全般に関する意見・要望について
 (1) 交通事故多発地区における道路・信号整備の推進
   交通事故の多発場所には、それなりの理由がある。従来以上に、地元住民からのヒアリングも含め、県警と道路管理者が連携の上、対策を講じて欲しい。
 (2) 車・自転車・人の分離
   車・自転車・人の分離帯を設け、事故削減などの効果ある路線をモデル路線として、3者分離を推進する機運を盛り上げて欲しい。特に、自転車通学の多い通学路の整備に重点をおいて欲しい。
 (3) 観光振興の面からの道路規制や整備
   駐車場不足の観光地や都心部での駐車方法について、例えば、駐車禁止ゾーンで「除く休日・日曜」の拡充や「休日・日曜進入禁止」や公共広場への誘導で中心部までシャトルするなど観光振興の観点からの道路規制、案内標識整備や道路整備をお願いしたい
 (4) 高速道路SAからのスマートICの拡充
   スマートICの整備により、沿道整備が軽減される所もあろう。拡充に向けて検討をお願いしたい。