閉じる
氏 名所 属
樗木 武 (財)福岡アジア都市研究所 理事長

■ご意見の内容

@ ネットワークの考え方を見直す時ではないか。
  → ・東京と地方ではなく、ブロック内交流に基軸を移すべき。

A 道路の体系化(垂直型のイメージが強い(国道、一般県道、主要地方道、市町村道 等))
  → ・市町村合併も進んできている一方、道州制も進んで一体化される。このことから、現在の道路法の体系を見直すべき時期ではないか。
    ・最近、国民が求めているものは”身の回りの道路”(分権、市民分権)であり、これに対する思いと体系を重視して次世代の道路体系を考えよ。

B 新しい指標の検討が必要
  → ・渋滞、時間損失を目標とし、B/Cの指標を重視し過ぎている。
     渋滞は、大都会には残っていていいと思うが、地方部ではあまり大きな課題ではなく、的が絞られてきている。
    ・従来、無視してきた「美しさ・ゆとり・快適さ・安全・安心・・・・」などを大きな評価軸として検討すべき時代ではないか。(評価指標と方法を考える必要がある)
    ・団塊の世代を超えて
     → 思わぬところに人が移るようになっていることから、将来の見通しを立てるべきではないか。
     例) 石垣島に高齢者が流入し4万人→6万人に増加。
     このため、石垣島ではインフラ整備が追いつかない状況であり、
     これからは、無視してきたところに道路が必要になってくる。

C 従来の車ベースの道路計画からの変革を
  → ・幹線道路は、車線は確保されているが歩道がない

    ・非幹線道路については、人ベースの道路計画にすべきであり、場合によっては、車線を犠牲にして歩道の確保が必要。
    ・バイパス整備と旧道とをセットで考え、従来通りバイパスを整備し「旧道を移管する」だけではだめであり、これらを含め、総合的な道路計画に。
    ・「旧道を救うBPでなく、旧市街地を捨てるBP」になっている。
    ・BPと旧道をラダーでつなぐことが必要。
    ・まちづくりと連携がとれていないので、国が市町村と一緒になって考える必要がある。