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氏 名所 属
富山 憲一 札幌商工会議所 運輸・自動車部会 部会長

■ご意見の内容

<道路特定財源について>

 道路特定財源の一般財源化はトラック業界としても一消費者としても賛成できない。また、特定財源の一部を一般財源化するにしても、全国の高規格道路整備率65%に対し、北海道は43%であることから北海道の道路整備はまだまだ必要であり、全国と同じ水準で減額されるのは反対である。一般財源化する部分についても使い道を十分に検討して欲しい。また、本州では北海道はクマが歩いているような箇所に道路をつくっているといわれているが地域間のネットワーク(一日物流圏の拡大、観光地までのアクセス強化等)はまだ不十分だ。道路整備の必要性をもっと積極的にアピールするべき。


<冬期の交通事故、渋滞問題について>
 北海道は死亡事故ワーストワンを返上したといっても事故対策は今後も徹底してほしい。特に冬期の交通事故、渋滞問題は深刻であり、物流に携わるものとして冬期の路面管理については重点的に行って欲しい。北海道の産業の特殊性から、他の地域と比べ一度に大量にものを運ばなければならず、大型車の割合が高い。ソフト的には冬期の坂道運転についてトラック運転手などを対象にした運転技術向上を図るための公的実技訓練施設を道内につくるべきだ。

<環境問題について>
 本州のあるトラック協会でバイオエタノールの原料を農家と契約して直接栽培している。また、トラックのほとんどはディーゼル車だが、ディーゼルは環境に悪いとのイメージがあるが心外である。トラック協会としても環境問題について積極的に取り組んでおり今後もより一層、各機関が連携して取り組まなければならない。

<物流支援>
 物流は国民生活にとって大変重要なものだが、物流に対する認識、配慮が薄い。ハード整備(トラック対応駐車場、物流専用レーン、荷さばき場等)が整ってないにも関わらず、物流業者も駐車取り締まり強化の対象になっている。道路整備でもその点を考慮した施策を期待している。

<都心アクセス改善・向上>
 札幌都心と高速道路のアクセスに時間がかかりすぎる。また、札幌都心と札幌南部のアクセスは不便であり、札幌南バイパスの建設等早急な対策が必要。