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氏 名所 属
辻 兵吉 秋田商工会議所 名誉会頭

■ご意見の内容

・県境の道路整備が不足している。秋田〜新潟の海岸沿いの道路について、12tのトレーラーは安心して走行することができない。新潟、秋田、酒田からの中国、ロシア、韓国への海運を効率化するためには、3港の間のアクセス強化を進め、相互に機能を補完することが不可欠。(各港が全ての機能、各方面への船便を有することは、難しいため)

・日本海沿岸においては、本来自動車輸送が適している場合でも、道路事情が悪いことから、内航海運に頼っている部分があり、道路整備が必要。敦賀〜秋田間に関して、日沿道が整備されれば、貨物の種類によっては自動車輸送に転換する。

・新潟から中国の長春、ロシアへの空路について、秋田〜新潟間のアクセス向上を図ることにより、秋田の人も当該空路を利用することが可能となる。秋田からの直行便を設定するには、秋田空港の利用者規模が足りない。

・高速道路等の供用が進んでも、一部が繋がっていない状態では十分な効果を発現できない。ミッシングリンクの解消を促進すべき。

・ロシア向けの中古車のオークションが秋田で行われている。秋田に中古車を輸送するための道路ネットワークの充実を図るべき。一方、木材産業(合板)について、北欧の木材をシベリア鉄道経由で輸入し、東北地方各地で加工後、中国等に輸出している。これについても、輸送のためのネットワークの充実を図るべき。

・VISIT JAPAN推進のためには、道路が不可欠。全国的にみても観光資源が豊富な北海道の道東、東北の三陸地方、日本海沿岸地域の道路が特に不足している。

・従来経済交流活動が盛んであった隣県山形県とは中央自動車道・沿岸自動車道ともいずれも狭い旧道のみの為、大型トラックやトレーラー等の通行に難儀しており、今や全く衰退の一途を辿るのみである。地方分権・広域経済圏時代に逆行している。早急に県境道路整備を進めていただきたい。(ちなみに鉄道はミニ新幹線の為、秋田・大曲・新庄〜山形と出かけるにも、大曲・新庄ともバラバラの乗り換えで大変に不便を感じている。)