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氏 名所 属
内田 安生 和歌山商工会議所 専務理事

■ご意見の内容

○ 和歌山県の観光客数は、昭和60年頃は2,400万人であったが、交通手段の発達や休日の拡大等により平成7年には3,000万人を超え、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録がされた平成16年には過去最高の3,089万人となったが、昨今は横ばいの状況にあり、観光客の増加を一過性のものに終わらせないためにも、道路を中心とするインフラ整備はもっとも重要であり、必要不可欠である。

○ 和歌山県は道路事情が極めて悪く、国土の均衡ある発展、地域間格差の是正、ひいては地域活性化のために道路が果たす役割を十分考慮のうえ、早期整備に向けた実効性のある整備計画を策定すべきである。

○ 道路特定財源は道路整備のためとして賦課された財源であり、必要とされる道路計画が残っている限り、道路特定財源の制度を維持して、道路整備に投入すべきである。

○ これまでの道路整備は効率性を重視してきたため、どうしても人口の多い都市部に投資をし、それはそれでやむを得ないと地方部は辛抱していたところであるが、都市部の整備がある程度完了し、ようやく地方部に投資がなされる時期が来たものと期待していたのにもかかわらず、道路特定財源を一般財源化するとは矛盾以外のなにものでもない。

○ 観光立県を旗印にしている和歌山県としては道路整備は必要不可欠であり、京奈和自動車道や近畿自動車道紀勢線の整備はどんどん進めていただきたい。

○ 和歌山県の公共事業費はピーク時と比較して約半減となっているが、特に和歌山県南部では地域産業としての公共事業、地域経済に与える影響は計り知れないものがある。

○ 首都高速道路では景観形成のために1兆円もの道路予算を充当しているらしいが、和歌山県では切実に道路整備を欲しており景観などとは言っておれない状況にある。

○ 和歌山県は談合問題があったので建設事業のイメージが悪いですが、行政に厳正に対処していただき、今後も積極的に道路整備を推進するとともに、安全・安心の確保からも建設業者は重要であることから、適正に育成していきたい。