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氏 名所 属
上間 清 琉球大学 名誉教授

■ご意見の内容

1.重点化を進める上で特に優先度の高い政策
○行政側として、モノレールのような軌道系を整備し、マイカーからの転換を図るという積極的な姿勢があまりないように感じる。
現在のモノレールをみた場合、延長約13kmでネットワーク形成がなされていないことや、現モノレール供用による沿線道路の渋滞緩和効果がみられないことから、まだまだ不十分である。
モノレールの恩恵は一部の地域だけでなく県民平等に受ける必要があることから、例えば「50kmモノレール延伸構想」として、沖縄市方面や糸満市方面への延伸や那覇市を中心とした半径2.5km程度の環状線を整備すれば、かなり広域的な網として効果が期待できると思う。マイカーからモノレール利用への転換はかなり期待できるのではないか。
また地方自治体がやる気を出すためにも、補助金の優遇策を考慮したほうがよい。
○ロータリー交差点については、信号機があまりいらない等省エネ及びセンターアイランドに個性的な植栽を行うなど、地域の個性や沿道の特徴が出せることから、交通状況の可能な箇所で整備してみることを提案する。
○本部方面への高規格道路の延伸について、沿線地域や環境面への影響等を考慮し、検討したほうがよい。
○沿道景観については、道路単独では困難なため地域と一体となった景観づくりを行ったほうがよい。

2.効率化を徹底的に進める上で重視すべきこと
○道路の効率的活用の面から、公務員等を活用してモニタリングを行い、通勤などの移動に要する時間等のリアルタイムの実態把握を行うことを提案する。調査費の軽減にもつながると思う。
○歩行者の需要に対応していない歩道については、片側歩道にするなど効率的な整備が必要である。