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氏 名所 属
渡辺 博子 帯広パソコンスクール 代表

■ご意見の内容

【■道路政策の優先度について】
 一番は安全に留意することだと考える。道路を車を運転する者の立場から見ると、北海道においては冬期の除雪の徹底が一番望まれる。冬期は峠などの通行止めにより、数日間陸の孤島と化す地域が1シーズンに数個所は発生する。スパイクタイヤが規制されてからの路面は、恐ろしく滑る。交差点もひどい状況だ。臨機応変に除雪作業にあたれる体制の充実を望む。
 道路は運転者だけのものではない。子供が学校へ通うために使い、お年寄りが買い物に出かけるためにも使う。そういった地域では、車を優先させるだけではない政策をぜひとも考えてほしい。通学に使われる道路でも、歩道が整備されていない路線がある。安全が確保され、その次の段階として植樹や景観整備といったことに着手すべきと考える。
 高速道路などの大規模な計画は、一部路線だけが開通しても利用価値としては小さなものとなってしまうので、でき得る限り早急な整備が望まれる。

【■道路政策の効率化について】
 予算は有限。しばらくの間は予算が増えることはないのだろうから、効率よく政策を展開することは必須である。
 新規路線については現在の計画を洗いざらい見直す必要性があるだろう。見直してもなおかつ必要と思われるものは整備を進める必要がある。現在の道路を整備するだけで格段に利便性がよくなる個所も多数あるだろう。限られた予算を有効に使うためには、何が何でも新規路線という選択は不必要と思われる。
 道路建設や管理にかかるコストを見直すことも重要だ。積雪寒冷期の道路工事は可能になったとはいえ、無駄と感じている人は多い。冬期は除雪などの道路維持作業を徹底し、雪がない時期に効率よく工事を行うわけにはいかないのだろうか。
 工費やメンテナンス作業の経費を削減させるためには、入札方法のさらなる見直しも必要と考える。
旧来の方法にとらわれない新技術の研究もあわせて進めてほしい。安全な路面、安全な交差点、コスト削減につながる新たな工法など、道路や橋という公の造作物は民間企業のみで研究開発を進めるのは難しい。その場合にも、官のみで取り組むのではなく、地域の大学と連携するなど、無駄のない手法を検討してほしい。

【■道路政策全般】
 道路政策を考える上で、全国一律の物差しではなく、地域の実情に応じた柔軟な考え方が可能となるよう切に要望する。