○高次医療サービスの確保に向けた道路ネットワークの整備
・根釧地域では高齢化が進んでおり、医療体制に不安をもっている人も多く、また患者数が年々増加しており、医師不足の状況でもある。このため、釧路市への救急車搬送も多く、緊急を要することから、信号がなく定時走行が可能な高規格道路並みの道路ネットワークの整備が必要である。

・現道における救急車搬送については、片側１車線の線形の悪い狭小道路が長く続くため、追い越しが困難なことや大型車による速度低下等の問題が発生しているため、道路拡幅又は避譲車線等の道路整備が必要である。

・医師不足による地域医療問題は地域の切実な問題であり、専門スタッフが釧路市に集中するためドクターヘリも有効な対策となるが、ヘリ出動までに15分間の時間を要することから、ヘリの離着が可能である高規格道路整備により救急車とヘリの連携がなされ、釧路市へ時間短縮が可能となり、これまでよりも高次医療サービスの向上が図られる。

・高速道路は上下線が分離されているため、事故発生現場へ救急車が向かう際、場合によっては現場を通過し、インター等で折り返すことになる区間があるため、必要な箇所に緊急用開口部を増設すべきである。

・当消防組合の所管面積は全国２位であるが、今後、消防の広域再編を予定しており、現在の５消防本部が１つに統一され、更に消防エリアが拡大することから時間短縮効果のある高規格道路ネットワークの早期整備をしていただきたい。


○道路整備について
・根釧地域は酪農産業が中心であり、沿道には牧草地、農地が広がっていることから、凍結防止剤散布（塩化ナトリウム等）にあたっては今後とも環境への配慮を願いたい。