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氏 名所 属
若林 久 伊豆箱根鉄道(株) 取締役社長

■ご意見の内容

―道路整備全般に関して問題と感じている点は?
 伊豆箱根鉄道の事業で中心となるのは鉄道、バス、タクシー事業であり、特にバス事業に関して道路の渋滞問題が大きく影響する。定期バスの時間が渋滞によって大きく遅れると、鉄道との接続もできなくなり、同じ会社なのになぜ接続できないのかという苦情が来る。市街地の渋滞を緩和して欲しい。
 伊豆箱根鉄道の定期バスは観光地にも多く走っている。夏休みシーズンなどの多客時は渋滞も多く、苦情が多い。観光シーズンの渋滞も緩和して欲しい。

―駅前の道路に関しては?
 駅前に駐輪場だけでなく駐車場も併設して欲しいという要望が多い。市や町とも協力して駅前駐車場の整備を進めていきたい。

―タクシー事業に関しての問題点は?
 タクシーに関しては、定期バスと違いダイヤ通りに走る必要はないので、渋滞はそこまで大きな問題にはならない。タクシーに関しては、駅前での待機場所不足の問題が大きい。例えば大場駅は沼津方面へタクシーで向かう乗降客が多いが、現状ではタクシープールが狭く対応しきれていない。また、自由化により新規参入があるため、サービスによってどこまで対応できるかが重要であり、効率よくタクシーをまわしたいが待機場所が不足している。バスの需要が減りバスの便数を減らさざるを得ない為、タクシーに頼らざるを得ない地域が増えている。結局はバスの定時性が確保できていないことがバスの需要低下に繋がり、バスを圧迫している。バスの定時性確保のために渋滞問題を解消して欲しい。

―伊豆縦貫道ができることによる新規開拓の余地はあるか?
 伊豆縦貫道ができることによるニーズの変化があるので、新規開拓の余地はあると思う。
 特に、東駿河湾環状道路の開通によって三島市内などの渋滞が緩和されることを期待する。