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氏 名所 属
渡辺 本爾 福井市教育委員会 教育長

■ご意見の内容

○これまでの道路政策に関して、特にどのような改善点があるとお考えですか?
●教育委員会の立場で言うと、こどもが安全安心して登下校することが、道路では関係してくる。通学路の車道で歩道との分離や歩道を設置してない所がある。歩道は全面的にあったことに越したことはないし、歩道のある場所でも狭い所はある程度の幅がほしい。歩道がない所では路側帯があるが、区画線だけでは危険であり歩道として整備してほしい。それが第一である。
除雪時には、通学路で歩く場所がない。除雪で歩道を確保できない場合は、車道や歩道に積み上げたデコボコの雪の上を歩いて危険である。歩道確保の問題が除雪と連動して出てくる。自転車を含めた歩道と自転車の関係でいえば、自転車は歩道に乗り上げてくるので、歩道自体を拡幅したうえで自転車と歩行者を分ける。費用や用地提供の問題や行政的な区割りがあるが、現実に生活者からすると国も県も市も連動してやってほしい。
●道路照明について、街灯は国道や県道での設置基準や規模があると思うが、非常に立派なものがある。立派なものよりむしろ普通のものでかまわないので設置間隔を短くして、数多く設置できないか。

○道路に関して無駄と感じることはありますか。具体的に教えて下さい。
●道路の掘り返しである。道路がきれいに舗装されたかと思うとまた地下の工事をする。ある意味無駄である。下水・電気配線工事を一体的に行う行政の連携ができればいい。

○今後、道路政策においては、無駄を排するなど効率化を徹底する必要がありますが、特にどのような点を重視すべきとお考えですか。
●年度の関係で工事が途中で切れたり、長期にわたる工事がある。せめて2〜3年でやってほしい。歩道が途中で切れたりしているのを見ると、もうちょっとやってくれればいいのにと思う。行政から見ると理由があるのだろうが、一般の人からはわからないし、幅広い道路行政を一本化して、効率化やスピードアップができればいい。

○今後、取り組む道路政策の一層の重点化を図ることが必要であると思いますが、優先度が高い又は低い課題への対応は何であるとお考えですか。
●福井市は都市部と人口減少地域を抱えている。それぞれの地域で道路整備の力の入れ方も少しは違ってくるところがあると思うが、積雪時は美山町などでは僅かな道が命の道路になってくる。市内では散水融雪の排水が追い付かず浸水しているような所の問題がある。ポイントを決めた施設整備をしてほしい。