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氏 名所 属
山根 力 上川調査設計協会 会長

■ご意見の内容

北海道は広大な面積を持ち豊かな自然環境、安全な食糧の供給基地であり、周囲は海に囲まれ海産物も豊富であり、北の幸として全国に知れわたっているところであり、年間を通し四季がはっきりしている北海道であります。

○道路政策に関する改善点について
 @ 北海道は都市間距離が長く、また、少子高齢化が進んでおり、医療過疎が深刻になっている状況で、これらの課題に対し、高規格道路の全線・一般道路の4車線化し高速道路ネットワークを設ける必要がある。このことにより、都市間距離が短縮し医療支援では過疎地に対する医療の問題の解消、物流面で食糧基地として生産者から消費者へ時間の短縮を考え、鮮度が落ちないよう流通させる。観光面については、観光拠点として豊かな自然環境で、広大な北海道の四季を通じ、本州の人たちをはじめ、外国人にも人気があり、疲れを癒せるよう空港から目的地までの時間短縮を図る。
 A 既存道路の国道、道道を改良拡幅し、アイスバーンによるスリップ事故などの交通事故を防ぐため中央分離帯を取り入れるなど安全で安心な道路整備を望む。
 B 国道、道道、市町村道の道路が、最近の異常気象による暴風、豪雨、竜巻等による自然災害を受け利用できなくなった場合の迂回(代替)道路の整備により、自然災害で陸の孤島にならない道路網の確立。
 C 緊急輸送時に対するヘリコプター等の離着を妨げないよう、また沿道景観の保守のための無電柱化の推進。
 D 身障者及び高齢者は1pの段差で転倒するため、段差(車道と歩道の境)のない歩道整備。
 E 狭隘橋梁が多数あり、豪雨、吹雪等により交通安全上危険性があり、早急な整備を望む。

○ 無駄と思われる道路政策の無駄や効率化について
 @ これからは、道路維持管理が必要と考えられる。施工後、または、施工後数年たっていても、道路破壊箇所、地すべり箇所、舗装凹凸、構造物の亀裂等を3次元レーザースキャナーによる調査により、早期に見つけ早期補修を行って延命を図る。
 A 既存道路を改良拡幅し自動車道、自転車道、歩道に区分し冬期には自転車道を堆雪スペースとして使用する。
 B 標識誘導を簡単、鮮明に遠くから見やすく、行き先は最終地と近くの市町村を書いていただければ、北海道の観光に来た人々に喜ばれると思います。また、自然災害時などで幹線道路が使えない場合に備えて、代替の幹線道路、緊急避難道路の確認できる道路の情報ネットワークの整備が必要であると思います。
 C 国、都道府県、市町村等、その他、諸官庁が計画時に新規事業、改良等の工事においても連絡を密にして一括施工を行えば良いと思います。
 D 歩道の施工は環境の問題、身障者、高齢者の事を考え、カラーブロックを張ってあり大変素晴らしいが、車庫、駐車場等の歩道横断に対し、車の重量に耐えられなく化損箇所がめだっていますので、強度のあるブロックを使用すべきである。

○ 道路全般に関する意見
 @ 自給自足のできる北海道は、アジアの食糧基地としても期待される拠点であり、アジアが食糧危機に陥った時に備え、空港、港湾に連絡する高速交通網の整備を速やかに確立しなければならない。
 A 最近は、道路整備に関し環境に対することが、非常に厳しく監視され、施工する側も大変苦労していることは承知ですが、積極的に道路事業を推進していただきたい。