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氏 名所 属
山形 裕行 小樽市消防本部 警防課救急救助係長

■ご意見の内容

○救急自動車の搬送について
・救急搬送について後志管内の町村と小樽市と比較すると、町村部の医師不足などにより、小樽市、札幌市などの医療機関への長距離救急搬送が増加する傾向にある。
・小樽市以外から小樽市内への救急搬送の約40%を占めている脳疾患では救急車が走行時に振動を抑える必要があり、症状によっては緊急走行でも時速20km〜30kmの走行が求められる。
・救急車内の傷病者に振動による影響が少なく、より高速走行のできる高規格幹線道路の整備が急務である。


○ドクターヘリ・北海道防災ヘリによる傷病者の搬送について
・ドクターヘリの緊急離発着場所の確保では周囲の状況や広さなど最低限必要な条件があり、運行要員も苦慮している。高規格幹線道路の整備では、ヘリコプターの搬送を支援できるような離着陸場所を数キロ単位で設けることが望ましい。
・救急車が一般道から離着陸場所に進入できるアプローチを構築することで、地域に密着し、道路付近の住民に安心を与え、地方の救急業務に寄与する高規格幹線道路としての計画が望まれる。


○北海道電力泊発電所の災害時における相互応援について
・北海道で唯一の原子力発電所での放射能災害発生時には、道内の消防本部から放射能に対応する高度な特殊装備を兼ね備えた消防車両や救急車が集結する体制が構築されており、より速い消防車両や救急車の集結と高度な医療機関への搬送には、高規格幹線道路の役割が大きい。