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氏 名所 属
山田 喜三郎 徳島県木材協同組合連合会 理事長

■ご意見の内容

・徳島県の地場産業である木材、家具を消費圏である近畿へ商品搬出する際、輸送コストが高くなる。商品はトラック輸送が主となるが、商品が大きいためトラック1台あたりの運搬量が限られる。その上、高速道路、本四連絡道路などで高い通行料金を払うとなると、1商品あたりの輸送コストは非常に高くなるのである。少しでも輸送コストが抑えられるよう、高速道路、本四連絡道路の料金の引き下げをお願いしたい。今回実施しようとしている本四連絡道路の料金割引社会実験についても大いに賛成である。

・残念ながら徳島県の道路整備は全国と比しても遅れている。徳島は近畿や四国のコンテナ航路の窓口となりうるし、昔から近畿の食料の供給基地であり、近畿とは密接な関係がある。今後関西の窓口としての機能を担うためには、高速道路ネットワークの早期整備は必要である。四国横断自動車道鳴門JCT〜徳島JCT〜徳島東IC間の徳島県都へ直接乗り入れ、また新直轄事業での高速ネットワークの県南延伸は早急にお願いしたい。さらに現在供用している高速道路においては、交通安全上からも早期に対面通行区間の解消、4車線化をお願いしたい。

・幹線道路である国道においては、南北の行き来は県庁前を通らなければならず渋滞が激しい。環状道路が整備できていないために、幹線道路へアクセスする堤防上道路等の利用が多い。徳島東環状道路や徳島南環状道路の早期整備をお願いしたい。

・また幹線道路へアクセスする細街路においては、部分的に改良することで幹線道路の渋滞緩和につながる。環状線等大規模事業は時間がかかるので、既存路線の局部改良は非常に効果があり、取り組んでいただきたい。

・本来、産業団地においては産業道路が必要であるが、既存の道路拡幅等でバイパス機能を持たせ代用せざるを得ない。この木工団地においては、運搬に際し市内中心部を通過するので渋滞を助長している問題があり、産業団地の利用価値を高めるためにも、木工団地から今計画している高速道路へ直接乗り入れする道路整備が必要である。

・四国は観光資源が豊富である。点在している観光拠点を面的に網羅できる道路整備が必要。例えば山間部には自然を生かした観光資源があり、地域と一体となり剣山スーパー林道等の利活用方策を検討してはどうか。林道整備は他県と比較しても遅れているので、まだまだ整備が必要と考えている。

・県南部については国道55号しかなく、地震、大雨等で不通になったときに孤立してしまう。何らかの代替道路は必要である。

・道路関係予算については、いままで以上に集中して効率良く配分していただき、事業のスピードアップ・早期供用につなげていただきたい。