8. | 再評価システムでは「要らないものを排除する」方向のみになっている。「もっと早くやれ」という評価もシステムのなかにあるべきではないか。 |
9. | 「ちゃくプロ」はいいと思うが、「さぼっているから遅いのではない」ことは言っておかなければならないのでは。早くできる状況にあるものを指定してそれを早く作るというだけでは寂しい。必要なものを早く作るというところまで踏み込むべき。 |
10. | 説明上は問題あるかもしれないが、さぼっていた人が頑張る仕組みができるというのでもいいのではないか。 |
11. | 自分の家の前だけできれば満足するという人々に、評価の指標を拡張して、ネットワーク効果などの全体に対する意味を説明することが大事。 |
12. | 10年ほど前に「時間管理概念の導入」の議論をした。そのときに比べると今は随分とレベルが上がっているが、補助金の逆インセンティブなど、早く進めることを妨げるような要素はまだ残っており、そこに踏み込むことが必要。 |
13. | ちゃくプロの考え方はすばらしいと思う。頑張った人が損しないインセンティブのできるルールが必要。圏央道の目標宣言は勇気があると思う。今後は道路事業で収用制度を積極的にやることを宣言すべき。 |
14. | 戦争中のように「とにかく早くつくる」から「慎重にやって遅くできる」までの選択を示すことができないか。多少の不便があっても、半年でできると言われればそちらを選択することも多いと思う。 |
15. | 道路事業は多くの場合は地元の納得や環境に対する合意や用地取得の問題で遅れる。理解を求めるだけではなくて、道路の意味や成果、歴史的な重み、自ら貢献することの喜びといった共感を得ることも大事であり、収用などの厳しい話とセットで言う方がいい。 |
16. | 道路の機能をいろいろ楽しんでもらうように使っていくことは賛成。ただ、国がやることなのかは疑問。 |
17. | 景観について、看板が林立する風景を一概に好ましくないとはいえないのでは。写真をのせることで、そういう方向にリードしかねない。 |
18. | 国がやることではない。地方に任せるべきこと。国がこういうことについて議論すること自体、本来の目的を阻害しかねない。 |
19. | 沿道をどう捉えるかという問題は重要。国がするのはきっかけ作りで橋渡しをするもの。 |
20. | 道路について何が大事かというメッセージが重要。どうせつくるなら楽しく美しい方がいい、その知恵を出してね、ということ。このとき、ローカリティーを重視することが重要。 |
21. | 路線選定時に沿道を無視して間違っているケースがある。例えば河口湖や山中湖。観光地には再開発手法がない。また、道の駅は成功だがトラックターミナルはうまくいっていない。これをどう考えるか。メニューを示すのは国がやってもいいが、雑誌的な見せ方、専門家的な見せ方など、提案の仕方にも工夫が必要。 |
22. | この中には、駐車場の機能に関する記述がどこにもない。道路は駐車場としての機能も重要。 |
23. | 警察との連携、鉄道との連携など、道路から境界領域への積極的踏み込みが必要ではないか。 |
24. | 静脈物流のニーズについて、拠点配置はまだ見えないが今後の新たなニーズになりうる。関越道のサービスエリアのゴミを市町村が引き受けてくれなくて、道路公団が自ら作ったゴミ処理施設の例があるが、これは静脈物流として非常にうまくいっている例だと思う。 |
25. | 区画整理は一定の合意を得れば進められるが、TDMについては一人が反対すればできない。そこでの合意形成の仕組みがない。このようなストックを使う制度にどこが欠けているかを一度洗った方がいい。 |