社会資本整備審議会道路分科会「基本政策部会」のページ

第16回基本政策部会
日 時平成18年4月28日(金)10:00〜12:00
場 所国土交通省11階 特別会議室
部 会 長
森 地   茂
政策研究大学院大学教授
委   員 
越澤 明
北海道大学大学院教授
委   員 
  残間里江子
(株)キャンディッド・コミュニケーションズ゙代表取締役
委   員 
  白石 真澄
東洋大学教授
委   員
家田 仁
東京大学大学院教授
委   員
中条 潮
慶應義塾大学教授
委   員
波頭 亮
経営コンサルタント
委   員
  リチャード・クー
(株)野村総合研究所主席研究員
委   員
  山内 弘隆
一橋大学教授
       (平成18年4月28日現在)
       ○は出席した委員

第1回部会資料−2「基本政策部会の運営について(案)」に基づき、委員氏名は○○としています。
論点整理について(委員意見発表、意見交換)
1. 前回の提言との対比表をつくり、継承、強化すべきもの、スクラップするものなどを把握すべき。
2. 今は歴史的転換期で、ようやく自動車中心から歩行者や道路で遊ぶ人までが視野に入ってきたこと、「道守」的な政策がやっとできる状況になったと理解すべきではないか。
3. 人口密度が低い地域については、交流人口の視点も重要ではないか。
4. 焦点・背骨が明確に見えるように、柱の太さを変えるとか、光るものを入れ込むなどの工夫が必要。
5. 社会の変化で施策のウェイトは変わる。社会全体の枠内で考えれば、道路のウェイトは高度成長期に比べ低下しているのではないか。
6. 明治以降の近代化の中での日本の道路政策の位置づけを明確にして加えるべき。
7. いわゆる「無駄」の対象については、第二東名だったり、農道林道だったり、地方の高速だったり、マスコミによってもぶれがあり異なる。
8. 国交省としてどこを落としてどこに力を入れるかを明確に示すことが必要で、それによって共感がえら得ると考える。新しい施策の上積みばかりではなく、減らすというトーンも必要ではないか。
9. 第11次の五箇年計画から、施策の重点化にシフトしているという認識をもっている。
10. 再評価等によって見直しもしてきている。
11. 国民の生活も高度化してきており、道に対する価値観は変わってきている。多くの人々は未だ道に対して満足していない。戦略的、国家的に見たとき、わが国の政策は今のままでいいのか再検討が必要。
12. B/Cの数字が一人歩きしているのも懸念される。また、安全安心については、どこまでがセーフティネットの投資として許されるのか。維持修繕についても、今やるのか、もう少し後にやるのか、など多くの議論が必要。
13. 施策については、メンテナンスなど長い時間をかけるボディブローの部分と、ストレートの部分がある。後者ばかりになってしまっては、着実に進める必要のある大事なものがなくならないかという懸念がある。
14. 未知普請は、道路行政の転換の象徴という点で評価する。公益と私益のバランスがとれている。これまでの経済効率一本で拡大主義的な対応からの大きな転換が図られている。
15. 地方分権の流れの中で、今後、国としてどこまでやり、地方自治体にどこまで委ねるかなどの議論が大切。
16. いろいろと新しい施策に踏み出す際は、それを支援するような仕組みとをきちんと整備しないといけない。
17. 維持管理は大切だが、データがきちんと整理されていないのではないか。また、維持管理が重要だというときに、それに合う仕組みが本当に出来ているのか疑問。
18. 道路とその周辺の整備を一体でするとき、どこまでが道路特会の役割なのか。特に、都市再生等において、道路の周りでセットで何かをやらなければならないとき、どのような枠組みでやるのかという議論が必要。
19. 維持管理については、大項目を立てる必要がる。その中で、「日本版アセットマネジメント」としてやらなければならないことを整理すべき。
20. 道路とその周辺の境界領域部分には、大事な仕事がまだ多く残っていることをはっきりと言うべき。また、それを後押しする仕組みをつくるべき。
21. 国民の多くは都市住民であるが、これまでの道路行政は地方に力を入れてきた感があり、都市の不満が軽視されてきたと感じられているのかもしれない。ただし、都市対地方というのではなく、都市に目をむけながら、地方をサポートするというスタンスで。
22. 誰に向かってこのペーパーを出すのかについて共通認識が必要。次の五カ年計画策定に向けて、建議を出すというのが基本政策部会のミッション。このペーパーは、道路政策担当者のみならず、国民に向けたメッセージとなる。
23. 建議では、基本的な方向性をきちんと示す必要がある。
24. 多少アピールするためにも、メリハリのあるものにすべきではないか。

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