道路

Ⅳ.近代の道

(コラム)江戸時代を中心とした道にかかわるエピソード

1 関・関所

  • 古代・近世 … 軍事・警察的性格
  • 中世    … 経済的性格

古代
  • 国境には関が置かれ、本籍地からの離脱を警戒
  • 天皇の交代など政情不安が懸念されるときには堅く閉められて交通を遮断した。
  • 国を西と東に二分する以下の「三関」が最重視された。

鈴鹿(伊勢・東海道)

不破(美濃・東山道)

愛発(越前・北陸道)(のち、近江の逢坂関)

6-7

中世
  • 関銭・津料徴収の機関に変質。新関が乱立し交通が停滞。
  • 戦国時代には自国防衛の砦として機能。

近世
  • 1635年以降、徳川幕府が関所設置権を独占。
  • 1650年代、浪人の増加による治安の悪化に伴い警戒を強化。日没の閉門後の通行を厳禁し、違反者を厳しく罰した。
  • 特に「入鉄砲に出女」を警戒。

入鉄砲 … 江戸市中へ武器が入ること

出女  … 大名の子女が許可なく国許へ帰ること


<代表的な関所>
東海道の箱根・新居(今切)、中山道の碓井・木曽福島、日光・奥州道中の栗橋、甲州道中の小仏など。


明治2年に全廃
当時の建物が現存するのは新居関(静岡県新居町)のみ。



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