昨年度の反省を踏まえ、道路行政を改善します
〜道路行政マネジメントの成果〜

平成17年6月30日
道路局

・平成16年度道路行政の達成度報告書・平成17年度道路行政の業績計画書の策定   この度、昨年度の道路行政の達成度を評価し、その結果を踏まえた今年度の目標をまとめた「平成16年度達成度報告書・平成17年度業績計画書」を策定しましたので、公表します。

・道路行政マネジメントの取組みの例
  道路行政が目指すテーマ毎に成果指標を事前に設定し、事後にその達成度を評価した結果を次年度の取組みに反映させる「道路行政マネジメント」に取組んでいます。
1)災害時の緊急活動を支援する救援ルート確保
  (1)平成16年度の取組み
  災害発生時には、迅速な救援活動や緊急物資輸送を支援する救援ルートが不可欠であることから、救援ルートを確保するために橋梁の耐震補強等の防災対策を推進しているところです。
  (2)平成16年度の取組みの事後評価と今後の取組み
  これまで橋梁の耐震補強を進めてきた結果、新潟県中越地震においても、耐震補強された橋梁には、甚大な被災はありませんでした。しかし、全国的には緊急輸送道路の橋梁の耐震補強率は約5割に止まっています。
  このため、「緊急輸送道路の橋梁耐震補強3箇年プログラム」(平成17年度〜平成19年度)を策定し、必要な対策を概ね完了することを目標に橋梁の耐震補強を推進していきます。
2)踏切対策のスピードアップ
  (1)平成16年度の取組み
  道路利用者の踏切遮断による損失時間の総量を直接反映できる指標として「踏切遮断による損失時間」を設定し、連続立体交差事業等の抜本的な対策によって、道路利用者の損失時間の総量が大きい踏切を中心に対策を実施してきました。
  (2)平成16年度の取組みの事後評価と今後の取組み
  データを分析した結果、これまでの損失時間の総量が大きい踏切を中心とした対策の中で、遮断時間が長い「開かずの踏切」への対策は必ずしも十分に進んでいないことが分かりました。
  このため、「開かずの踏切対策実施数」を成果指標に加え、「開かずの踏切」対策を緊急的に推し進めることとし、立体横断施設や賢い踏切の導入等の速効対策を中心に開かずの踏切対策を実施します。


・道路利用者満足度が初めて上昇に転じる
  道路行政マネジメントの取組みにより、道路利用者満足度調査の結果は、平成16年度に5点満点中2.7点となり、平成14年度に本調査を開始して以来、初めて上昇に転じました。
  項目毎に平成16年度と平成15年度の調査結果を比較すると、路上工事のやり方などの路上工事についての満足度は上昇したものの依然として不満が高い状況です。また、車の流れなどの渋滞に関連する満足度等も上昇しました。異常気象時の道路状況などの災害についての満足度は下降しました。


・道路行政マネジメントの浸透と定着
  地域ニーズに即した取組みを進めるため、各機関の役割分担等を明確にした上で、国民との双方向コミュニケーションをとりながら道路行政マネジメントの浸透と定着を図ります。また、事業進捗管理とコスト縮減を重点課題と位置づけ、取組みを強化します。このため、新たな指標として「道路事業の総合コスト縮減率」を追加します。

本体報告書・計画書とともに道路局HP(http://www.mlit.go.jp/road/)及び道路行政マネジメントHP(http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-perform/ir-perform.html)においても公表しています。

・参考資料:道路行政マネジメントの取組みの例とポイント(PDF)

【問い合わせ先】
道路局企画課道路事業分析評価室 企画専門官 大野昌仁、課長補佐 前内永敏
代表03-5253-8111(内線37672,37682)直通03-5253-8593

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