「開かずの踏切」に代表されるように、踏切は交通渋滞の大きな要因となっており、さらに昨年3月に東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近で痛ましい踏切事故が発生するなど踏切問題は社会問題となっております。
こうした状況を踏まえ、国土交通省としては、踏切問題の解消は早期に解決すべき極めて重要な課題であるとの認識のもと、今後、「開かずの踏切」など緊急的に対策が必要な踏切の対策のスピードアップを図っていく所存です。
そのため、全国の道路管理者および鉄道事業者の協力のもと全踏切を対象に、渋滞の状況など既往の調査でデータのない事項等について把握すべく踏切交通実態総点検を実施するとともに、総点検の結果をもとに緊急に対策が必要な踏切を確定させ今後五箇年の整備計画を策定することとしましたのでお知らせ致します。
記
○点検対象踏切: |
全踏切約36,000箇所(既存のデータ等から早期に点検する必要性が高い踏切約2,600箇所については早期に実施) |
○主な点検項目: |
・踏切道の構造等(踏切車道幅員、踏切歩道幅員、線形等)
・交通状況(渋滞長、滞留数 等) |
○整備計画の策定:
開かずの踏切、歩道が狭隘な踏切等を対象として速効対策による今後五箇年の整備計画を策定。また、開かずの踏切、自動車交通の著しい踏切、歩行者交通の著しい踏切等を対象として抜本対策による今後五箇年の着手予定などを内容とする整備計画を策定。
○スケジュール:
早期に点検する必要性が高い踏切については本年1月末までに総点検を実施。総点検の結果を踏まえ、整備計画の策定対象踏切について、年度内に地域の実情を考慮した五箇年の整備計画を策定予定。その他の踏切については本年6月までに総点検を実施し、緊急に対策すべき踏切が明らかになった場合、五箇年の整備計画を追加予定。
<参考資料> ・踏切交通実態総点検等の流れ(PDF)
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