スマートインターチェンジ[SA・PA接続型]制度実施要綱の策定について
〜スマートインターチェンジの本格導入に向けて〜

平成18年7月10日

 国土交通省では、平成16年度より地方自治体等と共同で、スマートインターチェンジ(ETC専用IC)の社会実験を実施してきましたが、このたび、その実績を踏まえて「SA・PAに接続するスマートインターチェンジ」の本格導入を行うための要件、検討体制、事業区分、手続きなどを定めた「制度実施要綱」を策定しました。

1.背景・目的
 我が国の高速道路における平均インターチェンジ間隔は約10kmと、欧米諸国に比べ約2倍と長く、高速道路が通過する市町村のうち、約3割の市町村においてはインターチェンジが設置されておらず、通過するのみとなっている状況です。
 この様な状況から、「使える」ハイウェイを実現するための具体的な施策※として、インターチェンジの最適配置とアクセス強化が提案されています。

2.スマートインターチェンジ設置による効果
 スマートインターチェンジは、一般のインターチェンジに比べて、建設・管理コストの縮減が可能なため、効率的に追加インターチェンジを整備することができます。スマートインターチェンジの整備により、既設インターチェンジや周辺道路の安全かつ円滑な交通の確保、インターチェンジアクセス時間の改善、災害のおそれのある一般道路の区間の代替、地域イベント等地域活性化施策の支援等の効果が見込まれます。

3.スマートインターチェンジ設置までの進め方
 今後、スマートインターチェンジ[SA・PA接続型]の設置を要望する地域では、地方公共団体が主体となって、その設置について発意し、本要綱に基づき各地区協議会(地方自治体、地方整備局、高速道路会社等により構成)において、検討・調整・所要の手続きを進めることにより、設置することが可能となります。
 なお、現在、社会実験を行っている箇所については、条件の整ったところから、速やかに本格導入を目指します。

4.スマートインターチェンジ設置後の展開
 スマートインターチェンジ[SA・PA接続型]の設置後も、交通量や周辺地域の土地利用状況の変化等も踏まえ、当該インターチェンジの開放時間の見直しや通行方向の拡大、大型車対応のための周辺道路の改良などにより機能拡充を図り、当該スマートインターチェンジを核とした周辺地域の更なる活性化等が進むことが期待されます。

 ・スマートインターチェンジ[SP・PA接続型]制度実施要綱<概要>(PDF)
 ・スマートインターチェンジ(スマートIC[SA・PA接続型])制度実施要綱(PDF)

【問い合わせ先】
道路局有料道路課  課長補佐 水野宏治
代表 03-5253-8111(内線38372) 直通 03-5253-8491



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