1.設立趣旨
幹線道路等の広域的根幹的施設の計画は、関係する住民が多数にのぼり、価値観も多様化していることから、沿線住民の合意形成を図ることが困難であったり、長期間を要しているのが現状である。
これらの道路事業を含めた公共事業全般について、事業の円滑な進捗を図るためには、関係住民、地元自治体の意向を十分に把握して計画に反映するという、PI(パブリック・インボルブメント)による合意形成を重視する必要があるが、諸外国に比べ、我が国では未だ合意形成の方法が未熟であり、市民のこの問題に対する理解も十分とは言えない 状況にある。
特に昨今の幹線道路事業については、計画段階・事業実施段階のみならず、構想段階においてもPIを実施し、透明性・客観性の高い合意形成プロセスを構築することが強く望まれているところである。
このような背景のもと、今後の幹線道路事業の構想段階における計画決定プロセスやPIプロセスの内容等について具体的に整理・検討を行い、望ましい合意形成のプロセスを提言することを目的として、本研究会を設立するものである。
2.委 員(敬称略)
座 長 磯 部 力(東京都立大学法学部教授)
委 員 石 田 東 生(筑波大学社会工学系教授)
〃 小 幡 純 子(上智大学法学部教授)
〃 金 本 良 嗣(東京大学大学院経済研究科教授)
〃 越 澤 明(北海道大学大学院工学研究科教授)
3.問い合わせ先
国土交通省道路局 企画課 道路経済調査室
道路計画調整官 徳山 日出男
課長補佐 丹羽 克彦
電話03-5253-8487
○道路計画合意形成研究会提言(平成13年10月31日)
−道路計画における新たな計画決定プロセスのあり方について−
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第1回 道路計画合意形成研究会
日時: |
平成13年 9月14日(金)10:00〜12:00 |
場所: |
日本道路協会会議室 |
議事: |
- 海外における計画決定プロセス
- 外かん計画の状況
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主な議事内容: |
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- 計画決定に当たって、透明性・客観性を確保することは重要であり、特に計画の初期段階での計画決定プロセス・合意形成プロセスの導入が必要。
- 諸外国でも、構想段階・計画段階での計画決定プロセスが制度化されており、我が国でも新たな行政システムとして制度化を念頭に検討が必要。
- 本研究会の提言は、広く今後の道路計画を対象として検討。
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記者発表資料
会議資料
議事録
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第2回 道路計画合意形成研究会
日時: |
平成13年10月 2日(火)10:00〜12:00 |
場所: |
国土交通省会議室 |
議事: |
- 我が国の道路事業における合意形成上の課題
- 我が国の構想段階における新たな道路計画プロセスのあり方 等
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主な議事内容: |
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- 計画決定プロセスを構想段階と計画段階の2つに分け、構想段階を行政と市民等が当該計画に必要性を確認し、幅広い選択肢の中から、候補となるルートを行政が絞り込む段階と位置付け。
- 構想段階での計画決定までの手続きの透明性、客観性、公平さを保つため、学識経験者等からなる委員会などの第三者の関与によるPIプロセスを導入。(実施期間は導入当初で半年〜1年間を目安)
- 計画の必要性や妥当性について異論がある場合、上位計画で定められている計画を廃止することは出来ないが、市民が合意出来ない案が計画原案とならないよう適用すべき。
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記者発表資料
会議資料
議事録
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第3回 道路計画合意形成研究会
日時: |
平成13年10月31日(水)18:20〜20:30 |
場所: |
国土交通省会議室 |
議事: |
- 第2回研究会議事議事要旨確認
- 本研究会提言書について
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主な議事内容: |
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- 提言に関わる「PI」等の用語の使い方および本文の書き方ついて、提言の意図がうまく理解できそうもないものは、再度表現等を検討
- 本研究会の提言が、今後ガイドライン化される段階では、場合により解説などをつけ、広く公表することを検討
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記者発表資料
会議資料
議事録
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