【第3回研究会議事概要】

第3回研究会において各委員から出された主な意見は以下のとおり。

  • 発表のあった意見はどれも納得できるものであるが、一方で従来の制度についてもそれぞれの説明については納得してきた。例えばプール制については、同種のサービスを同一の料金で提供するという考え方がその根本にあったが、制度を再検討するに当たってその根本論をどこまで生かすべきかを考える必要がある。

  • 高速道路が不足している時代は現在のような問題指摘はなかったが、現在多数の指摘があるのは、高速道路整備が一定の蓄積をみたということなのではないか。つまり、もともとは道路整備に対する要望が強かったが、よく利用する運送業者でさえ高速道路の整備がある程度進んできたという認識になってきており、高速道路をめぐる状況が変化してきたということである。加えて、用地から含めて料金で償還する等そもそも無理のあった仕組みにほころびがでてきたからではないか。

  • 「受益実感に合致した」料金とは、利用者がこの料金なら利用する価値がある料金を意味する。つまり、マーケットで受け入れられる料金である。しかし、道路を建設するところから民間でやることは設備投資が大きすぎて不可能である。ある程度国によって整備ができた段階でそれをもとに民間がマーケットプライスで運営するという仕組みが必要と考えられる。
    また、地方の高速道路など、民間ならやらない路線が整備されており、これがコスト増要因につながっている。

  • 受益実感に合致した料金とは何か?今の料金でも使っているということはそれなりの受益があるということではないか。本当にマーケットで受け入れられる料金を実現するためには競争がなければならないのではないか。

  • 何も道路間での競争がなくてもいいのではないか。鉄道や航空といった他のモードとの関係で料金が決まるのではないか。

  • 若干採算がとれない道路について沿道開発もできるようにすれば参入してくる民間企業が出てくるのではないか。

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