【第8回研究会議事概要】

第8回研究会において各委員から出された主な意見は以下のとおり。

  • 料金設定に伴う減収に対して国費を入れるという考え方をとると歯止めがなくなるのではないか。そういう措置を行うのは、例外的な措置であるというニュアンスを出した方がいい。

  • 有料道路制度の適用の限定化についての最後のなお書きの段落は合併施行だけに限らず、まちづくりなどと一体的な整備であるといったことも書くべき。

  • 高規格幹線道路について、有料道路制度を活用せずに整備し、その場合に同一構造とすることに検討の余地があり、交通需要に応じた構造もとり入れていくとのことであるが、利用が少ない道路はそもそもつくるべきではないのではないか。

  • 高規格幹線道路は費用便益分析によるとほとんどが1を超えており、社会的には効果があるが、経営的には採算がとれない道路について無料にした方がいいという議論はありうるのではないか。

  • 有料道路の有効活用の必要性の前提として、「社会経済情勢の変化」の中に都市間輸送サービスにおいて鉄道や航空など他のモードとの競争激化という指摘を入れておくべきではないか。

  • 「有料道路整備のあり方の見直し」の「有料道路制度の適用の限定化」の項目については、第1段落が公費を入れない完全有料によるもの、第2段落が大都市圏のみ合併施行方式を活用したような部分有料によるものもあるということを書いているように見える。しかし、地方部でも部分有料で整備すべきところもあることから、表現を工夫すべきではないか。

  • 「有料道路整備のあり方の見直し」の部分は、内容が行ったり来たりしているので、有料道路で整備するものはこういう場合に限定し、その場合、料金収入のみによるばかりでなく公共事業により整備する場合もあり、それはこういうケースだというように整理すべき。

  • 「多様で弾力的な料金設定」については、その導入に当たって、例えば東京湾アクアラインで現在実施している社会実験のような、試行的実施を行い、採算に与える影響等について調査を行うべきではないか。

  • ETC普及促進のための方策では別納割引のETC限定化には触れるべきではないか。

[これらの意見も踏まえて文章を修正し、再度各委員の意見を聴取した上で、最終的に委員長に一任することで一致。]

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